ロシア国内最大手の石油会社ルクオイル(LUKoil)がベネズエラの天然ガス開発計画Rafael Urdanetaの入札に関し、如何なるコンソーシアムにも参加しないことを21日表明した。
ルクオイルによると、今件において如何なる企業ともコンソーシアムを組むことは協議していないという。
不参加を決めた背景には、ルクオイルとしては、同プロジェクトにはコンソーシアムのメンバーとしてではなく、単独で入札に参加することも選択としていることなどがあると見られている。
ロシア連邦統計委員会は20日、今年1-5月期の貿易黒字が昨年同期の311億ドルから54.9%増の482億ドルまで拡大したことを発表した。
期間中のロシアの貿易額は36%増加した1362億ドルを記録した。年初からの5ヶ月間における輸出高は40.6%増の922億ドルに達し、一方の輸入高は27.4%増の440億ドルであった。
経済発展商務省のゲルマン・グレフ大臣は19日、05年1-6月期の国内総生産(GDP)が5.6%であったことを明らかにした。
グレフ大臣は、6月期のGDPが予想を上回る水準となる6.7%となったことで、年初からのGDPは1-5月期の5.4%から5.6%の水準まで引き上げられたと言及した。
ロシア経済は、03年7.3%、04年7.1%と高成長を続けてきていたが、今年に入り経済成長に鈍化が見られるようになっていた。グレフ大臣は、月初にアナリストが今年のGDPを5-5.2%と予測する中、強気の8.5%を経済省では見込んでいると示唆していた。
ロシアでダイヤモンドを独占するアルロサ(Alrosa)は、今後中国を主要取引先の一つとし、中国に自社のサイトホールダーを設ける準備に掛かっていると18日発表した。
アルロサでは、海外に代表オフィスの立ち上げを急いでおり、主に現在はアントワープを海外事業の主体としている。中国市場開拓の為に新たに設けられる代表オフィスは恐らく香港になる予定。
香港オフィス立ち上げ後は、世界でも急成長を果たしている巨大市場に打って出ることになる。
国内で天然ガス事業を独占するガスプロムと三井物産の両社が15日に液体天然ガスの生産販売に関し協力していくことで協議を持ったことをガスプロムが15日明らかにした。
会議では、ガスプロムのAlexander Ananenkov会長と三井物産の多田博代表取締役が出席し、今年予定している入札事項について話し合われた。
そのほかの議題には、ガス生産システムの単一化、輸送手段、東シベリア−極東への供給、ロシア東部におけるガス生産施設への三井のもつ技術供与などが盛り込まれていた。
ガスプロムと三井物産は1993年以来の協力関係があり、三井では道路建設機器、パイプ、採掘ディバイスなどをガスプロムへ供給してきた実績がある。