国営の大手石油会社ロスネフチが来年度に9.3%増の8200万トンの石油生産計画を立てている。同社のRamil Valitov副社長は20日、来年度の投資計画として、今年度期比27.5%増の1020億ルーブル(35億7000万ドル)を投資し、生産高を現在より9.3%拡大させることを明らかにした。
市場関係者の間では、ロスネフチ傘下のユガンスクネフチェガスが数十億ドルの債務を抱える中、同社が35億ドルにも上る投資資金を調達するのは優しいことではないと見ている。
しかしながら、ユガンスクネフチェガスの買収がロスネフチの石油生産高を700万トン増加することに貢献しており、既存の生産基地での生産能力を補充する役割を十分に担っているという見方が大半となっている。
今年、ロスネフチは7530万トンの石油を生産する計画で、この1-9月期には昨年同期比で3.4倍となる5480万トンの石油を生産している。
ロシアで売上第3位のタイヤメーカーAmtel Holdings Hollandが財務基盤の安定化を目的として、ロンドンに株式上場(IPO)を来月にも行う手筈となっている。
IPOの主幹事にはロシアのAlfa BankとスイスのUBSの2行が担当し、IPOを11月早々にも行う予定である。今回の上場では、同社は市場から2億5000万ドルから3億ドルを調達する見込み。
連邦統計局は18日、1-8月期の貿易黒字幅が昨年の538億ドルから801億ドルに拡大したことを明らかにした。
期間中、ロシアの輸出高は、37.9%増加した1554億ドルに上り、輸入額では28%増の753億ドルに達した。
昨年のロシアの貿易黒字は03年度の763億ドルから1059億ドルまで拡大している。
モスクワ市政府とラトビアのFerrusがラトビアのJelgava市で今年合弁会社を設立し、露トラック会社ZILの東欧での販売促進に協力していくことを17日発表した。
合弁会社では、先ず初めにZILのトラック組立工場を建設する予定。モスクワ市とFerrusは、それぞれ51%/49%の保有比率で株式を保有し、合弁会社の資本金は110万ユーロを予定している。
連邦裁判所からの指示により、残るユコス資産が全売却され、資産70億ドル強が債務支払いに振り向けられることになる。
ロシア最大を誇った石油会社ユコスは、昨年、既に傘下の石油会社を国営のロスネフチに280億ドルの債務支払いのため強制入札で手放している。
連邦裁によると、ユコスはこれまでに140億ドルの追徴課税を支払ってきており、残る債務の支払いを資産売却で補うことを請求する意向であることを明らかにしている。
海外資産などを合わせると、ユコスには外国銀行に預けている4億7500万ドルの預金を含め、2000億ルーブル(74億ドル)の資産を依然保有している。
今後も債務返済が滞るようであれば、連邦裁判所は資産凍結と同資産の売却を急ぐ指示を出す容易があると14日明らかにした。