ロシア最大の天然ガス会社ガスプロムが大手石油会社TNK-BPと合弁で立ち上げたスラブネフチのTNK-BP持分を買い取りたい意向であることが明らかになった。
中堅石油会社であるスラブネフチは、TNK-BPとガスプロムがそれぞれ50-50%の持分で株式を保有しており、先月には131億ドルでシブネフチを買収していた。
スラブネフチ株取得についてガスプロムでは、現在の運営体制は賞賛できるものではなく、改革が必要だと示唆している。
17日ロシアRTSクラッシク市場で取引されるロステレコム(Rostelecom)株の取引が停止された。17日一日でロステレコム株は16%上昇した一株2.6ドルで取引されていた。
市場関係者によると、同社の株価の高騰は、ジョージ・ソロス氏率いるソロスファンドがロステレコム株取得に大量の買いを入れたといった噂が市場に駆け巡ったことが背景にあるという。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)がロシアのウラル産原油の先物取引をロンドンで始める用意があることを16日明らかにした。
世界最大のエネルギー市場であるNYMEXでは、ロシアの商品トレーダーExperticaと共にジョイントベンチャーRussian Energy Futuresを立ち上げ、ウラル産の原油先物取引を扱っていくという。
今回の動きは、これまでのウラル産原油の値付けプロセスが不透明であるという意見が集中していたことから、市場価格に基づいた透明度の高い値付けの実施を即すことを求めたものと見られている。
マクドナルドが06年にロシアでレストランチェーン展開の為に新たに3000万ドルを投じる計画があることを同社東欧支部代表Khamzat Khazbulatovが14日明らかにした。
マクドナルドでは、一店舗平均150万ドルを投じて、新たに20店舗のレストランをロシアに展開する計画で、その殆どは、モスクワ地区、サンクトペデルブルグ、そして既にマクドナルドが出展しているその他の都市を中心に設けるとしている。
新規となるのは、チュメン市だけとなる予定。
また、現在、ロシアのケータリング市場は93億ドルの市場規模にあり、モスクワはその32%のシェアを占めている。
天然ガス大手のガスプロムと電力大手Unified Energy Systems(UES)との間で、保有株のスワップを行う計画があることが明らかになった。
同計画では、ガスプロムが保有するUESの株式10.5%とUESが傘下に置き電力の輸出入を一手に行っているZAO Inter RAOの株式を交換するというものとなっている。
UESでは、現在、事業構造のリストラを行っており、今回の動きもそれに沿ったものと見られている。
しかしながら、一部の政府関係者の間では、ガスプロムの存在が今以上に巨大化することには慎重になっており、UESとの関係強化が今後、政府の懸念材料になりかねない。
最も問題を難しくしているのは、UESへ大半のガスを供給しているのはガスプロムで、合併に向けた話となった場合、ガス価格のダンピングから競争の原理を損ないかねないことにあるとされている。