バルト3国の新車販売台数が09年第1四半期の3ヶ月間に9750台に留まり、1年前から実に69%も減少したとELTAが伝えた。
4月の1ヶ月間では、68%減の2700台と振るわなかった。
リトアニアの新車販売台数は、この第1四半期は3100台に過ぎず、ラトビアでは75%減の2300台、そしてエストニアでも62%減の4300台と寂しい結果であった。
また、4月の販売台数は、リトアニアで71%減の855台、ラトビアは76%減の597台、エストニアでも59%減の1300台であった。
4月の人気車種トップ3は、マツダが454台、トヨタ406台、シトロエン123台であったが、年初からの4ヶ月間の販売台数トップはフォルクスワーゲンの1100台であった。
ラトビア政府が12日に育児支援と妊娠補助を09年7月1日から削減する案を承認したとLETAが報じた。
社会福祉省のUldis Augulis大臣は、今回の改正は、7月1日以降に生まれる新生児に影響があると説明している。
ラトビア政府による決定は、妊娠補助の上限は500ラッツ(約9万3000円)で、現在の過去12ヶ月間の給与総額の7割からは若干下回る水準となるという。
また、今回の改定では1歳までの育児支援もなくなることになる。
ラトビア政府は、失業給付金の給付期間の縮小も7月1日以降は最長9カ月とすることを決めており、ラトビアでは何から何まで削減対象になっている。
これらの支出削減により、支出は2000万ラッツ(約37億2000万円)節約することができるという。
速報値としてエストニア統計局が09年第1四半期のGDPを発表したが、この第1四半期のGDPは実に-15.6%と予想を大きく上回る縮小を記録した。
これまでにGDPは4期連続で縮小しており、08年第4四半期比ですら-9.7%となっている。
この結果にSwedbankのアナリストMaris Lauri氏は、予想を大きく超えているとし、これ以上のコメントは出来ないと経済の悪化が予想以上のものとなっていると語っている。
LETAによると、ラトビアの著作権違反のソフトウェア利用率が56%に達しており、07年同様の高い水準を維持しているとBusiness Software Alliance(BSA)が指摘している。
IDC(International Data Corporation)が行った110カ国を対象とした調査の結果、約半数の諸国で違法コピーの利用は減少し、一方で15%の諸国で利用度が増してることが判明した。
違法コピーによるラトビアのIT業界の損失は昨年1年間だけでも1500万ラッツ(約27億9000万円)に達している。
これまでのラトビアの違法コピーの利用率は、、03年が57%で、その後は04年58%、05年57%、06年56%と推移してきており、長らくこの水準が続いている。
BSAによる試算によると、もし違法コピーが減少すれば、新たに2000人の雇用が生まれ、550万ラッツ(約10億2300万円)の歳入が生まれるという。
経済ニュースBBNによると、エストニア統計局は09年第1四半期にエストニアの宿泊施設に滞在した旅行者が35万9000人にとどまり、前年同期比で14%の減少となったことを発表した。
国内旅行で何らかの宿泊施設に宿泊したエストニア市民は16万5000人で、残りの19万4000人が海外からの旅行者となる。
海外からの旅行者の実に半数強がフィンランド人だが、フィンランドからの旅行者も8%減少した。
海外からの旅行者は、ほぼすべての国で渡航者数が減少したが、唯一、ロシアからの旅行者だけは増加し、この第1四半期に2万3000人が宿泊しており、前年同期比では18%を超える増加を記録した。