埋蔵量ロシア一となった国営石油会社ロスネフチがユコスから買収したばかりの資産の一部を売却するという。
同社のSergei Bogdanchikov社長は、解散させられたユコスから買収した資産の一部を売却し、借金220億ドルの返済に振り向けると24日示唆している。
アナリスト等は、ユコスから買収した資産の他に東シベリアの資産も売却するのではと予測する。それらの売却に成功すれば、借り入れ220億ドルの全額返済が可能となる。
アエロフロート(Aeroflot)がイタリアのアリタリア航空の株式取得では、イタリア政府所有の株式の全取得のみに興味があると示唆している。
イタリア政府は現在、49.9%の同社株を保有しているが、6月末までの株式放出では最低39.9%が売却されると見られている。
アエロフロートは、これまでに金融大手の伊ユニクレディットとコンソーシアムを組み、39.9%の取得に応札を入れている。
国営の大手石油会社ロスネフチ(Rosneft)が07年6月から日産25万トンの原油生産に入り、国内トップに上り詰めるという。
4月末にロスネフチは、投資家向けの情報として、埋蔵量規模で世界でも上位に入ることになると明かしていた。
06年12月31日時点で、同社は159億バーレルの原油と24.8兆立方メートルのガスを含む200億バーレルの相当の原油資源の埋蔵量を誇示している。
昨年末時点での埋蔵量からは、今後30年分の炭化水素と27年分の原油、51年分の天然ガスを確認していることになる。
ガスプロム役員会は、昨年度分として1株2.54ルーブル(約0.1ドル)を配当とすることを株主総会で提案するという。配当金額は一昨年からは69%も引き上げられることになる。
配当の支払いは07年12月31日以前までに行う計画。配当金額の決定は、6月29日の株主総会で決定される。
ガスプロムは、昨年5560億立方メートルの天然ガスを生産し、05年度より10億立方メートルも増産させている。原油生産に関しては、昨年は3400万トンを生産し、濃縮ガスは1140万トンを生産した。
現在、ガスプロムの株主数は国内外で約50万人に上り、資本金は約45億7000万ドルとなっている。最大の株主は、ロシア政府で過半数の株式を保有している。
また、06年度には3436億8000万ルーブル(約132億7000万ドル)の収益を計上している。
ロシア最大の銀行Sberbankが21日の役員会議で株式を1000分割、優先株を20分割することを承認した。
これにより同行株は1株3ルーブル(約0.12ドル)にまで下がることになる。最終的な決定は、6月29日の株主総会で承認を得ることになる。
同行のAndrei Kazmin頭取によると、今回の株式分割は新たな投資家からの人気を集めることを目的としているという。現在、同行株の額面額は1株3000ルーブル(約116.3ドル)、優先株が60ルーブル(約2.3ドル)とされている。
株式市場での株価は、1株3820ドル、優先株が57.95ドルでそれぞれ取引されている。