スカンジナビア航空(SAS)が4年間続いた赤字を乗り越え最終黒字を達成した。
スカンジナビア航空では昨年、第4四半期に5億7300万SEK(7390万ドル)の税引き前収益を計上し、一昨年同期の3億9500万SEKの赤字から大幅に収益が改善した。
当初の収益予測は6億7500万SEKであった。
スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの3カ国政府が株式の半数を保有しているスカンジナビア航空では第4四半期の売上げは163億SEKに上り、一昨年の149億5000万SEKから若干ながら拡大した。
これまでスカンジナビア航空では、収益の底上げの為に社内改革を推し進め142億SEKの経費削減に成功し、改革により搭乗客の増加も相まって、04年度の18億3000SEKの損失から05年度には通年で4億1800万SEKの黒字化に成功した。
フィンランドの鉄鋼グループRautaruukkiは8日、05年第4四半期の税引き前収益が1年前の1億5200万ユーロから1億2100万ユーロまで減少したことを発表した。
Rautaruukkiによると、平均販売価格がこの10−12月期に低下したことが収益に大きく影響したとしている。
北欧の大手金融機関ノルディァは7日、フィンランドの経済動向を発表し、06年度GDPが3.9%成長とこれまでの3.6%から上方修正を行った。
今年フィンランドでは引き続き低インフレが予測され、全般的にユーロ経済圏を下回る物価上昇となると見られている。
また、07年度のGDP予測についてはこれまでの3.1%から2.8%まで引き下げる予測に下方修正を行っている。
ノルウェーのインフレ率が昨年12月に1.8%の水準を維持し、11月期からは現状維持を続けたことを統計局が11日発表した。
統計局(Statistics Norway)によると、物価水準はこの12ヶ月間に輸送、リクリエーションなどで特に上昇が大きく、一方で衣料、オーディオ機器などで下落が目立つ結果となった。
2005年度のインフレ率は最終的に1.6%の上昇に留まった。昨年はガソリン価格が8.8%上昇した他、個人用途の運搬機材の価格も8.5%の高騰を記録した。
スウェーデンの大手銀行スウェドバンク(Swedish bank ForeningsSparbanken:Swedbank)がヘルシンキにフィンランドで初となる支店を開設した。
スウェドバンクでは、フィンランドでの市場シェア獲得を目的にAktiaを買収したことで進出を計画していた。同行では、今後2年間にフィンランド上位5位に入る金融機関となるべく活動していくとしている。