ロシアの大手地銀Uralsib Bankは16日、05年度に銀行資産が3倍増となり、国内でトップ5位に入る資産残高となったことを発表した。
同行によると、資産高は06年1月1日の時点で昨年同日の1580億ルーブル(約55億ドル)から4450億ルーブル(約155億ドル)にまで拡大した。
銀行資産が3倍増となった背景には、昨年同行が仕掛けた地方銀行5行との合併で金融グループ化に成功したことにある。
金融グループ化したUralsib Financial Corporationでは銀行株の89%を保有しており、残りの9.5%をバッシュコートスタン共和国政府、そして1〜2%が流動株となっている。
大手天然ガス会社ガスプロムの傘下銀行ガスプロムバンク(Gazprombank)は13日、05年度の収益が34%増の4億6000万ドルに達したことを発表した。
ロシア第3位となる同行の06年1月1日付けの総資産は昨年同日期比で28%多い188億ドルに達している。
ガスプロムバンクによると、資産が大幅に増大した背景には昨年発行したユーロ債10億ドルのほか、6億5000万ドル分のシンジケートローンを獲得したこと、そして顧客数が大幅に拡大したことなどがあるとしている。
05年度に日産自動車がロシアで販売した自動車台数が04年度期比で63%拡大したことをロシア法人OOO Nissan Motor RUSが12日明らかにした。
同社では05年度に4万6485台を販売し、04年度2万8436台、03年度1143台から順調に販売台数を伸ばしてきている。昨年12月単独では、販売台数は04年12月期の4283台から4949台まで販売台数を伸ばしている。
ロシアで最も売れた日産車にはアルメラ(Almera)が2万1822台を売上げ、04年度の1万2853台から約2倍増となった。その他には、プリメラ(Primera)が04年度の7619台から9130台、オフロード車X-Trialが3376台から7420台へとぞれぞれ販売台数が拡大した。
ロシア鉄道は11日、05年度中にロシアから中国へ輸送した石油が04年度期比で30%増となる760万トン強となったことを発表した。
同社東シベリア支店によると、05年度に760万トン強の石油輸出を行ったことで、当初目標とした輸出高からは8万トン上回った。
今年もトランス・シベリアラインを経由したロシアの対中輸出は拡大する計画で、今月だけでも79万トンが輸出される。
ロシア−中国の2国間貿易は昨年1−11月期中に総額で265億2900万ドルを上回ったことを中国の統計関税局が8日発表した。
中国からロシアへの輸出総額は昨年1−11月期に46%拡大した119億3000万ドルに達し、ロシアからの輸入総額は30.8%増の145億9000万ドルに達していた。
中国からロシアへ輸出された商品は主に繊維、家電、革製品、肥料などが中心であった。将来的に両国の2国間貿易は、2020年には600億から800億ドルの規模にまで拡大すると試算されている。