極東で急成長を遂げつつある銀行各行が、将来の株式公開を目指して合併に向けた動きが活発になっている。
モスクワに本拠を置くExpobankや複数の地方銀行が合併に向けた協議に入っている。新たに合併した際の銀行名をAsian Pacific Bankとして、極東で事業を展開するExpobankの傘下銀行Amurpromstroibankを中心に極東地区の多数の銀行が同計画に参加する動きが出始めている。
Expobankでは、急成長を遂げる極東経済をより牽引するためには強力な金融グループが必要だとし、新金融グループの創生が必要不可避と捕らえており、将来的にロンドンでの株式公開を創設当初から目標に掲げる意向を明らかにしている。
グループの中心となるExpobankは資産高(104億ルーブル)で国内第99位で、傘下のAmurpromstroibankは528位(資産高9億ルーブル)につけている。その他に既に新グループ参加を表明しているKolyma Bankは国内498位(資産高9億ドル)の規模を誇っている。
今回の新銀行創設に傘下を表明している銀行の大半が天然資源を豊富にもつ地域が基盤となる模様で、一部の大株主はイギリス系のPeter Hambro Miningとなっている。
大手石油会社ユコスがOAO RussNeftとの間でトランスペトロル(Transpetrol)株49%を売却することに合意したことを7日発表した。
両社の合意は先週末に達しており、株式の売却額は1億500万ドルに達する。今年、ユコスではロシア国内外で100億ドルの資産売却を目指しており、売却資金で追徴課税の支払いを早めたいとしている。
1980年創業のトランスペトロルの主要事業は、原油および精製品の売買や輸送などで、世界各国に事業を拡大している。
中堅の石油ガス会社Itera(Itera Oil & Gas Company)が07年度に株式公開する計画であることを同社のIgor Makarov会長が6日明らかにした。
同社では、当初、06年度中にもIPOを行うことを模索していたが、手続きや社内準備を考慮すると07年が妥当だとの意見に傾いており、07年度の出来る限り早い段階に株式公開を果たしたいとしている。
国内最大手の自動車メーカーAvtoVAZが2日に外国勢を向い打つために今後数年間に数百億ドルを設備および新モデルの開発に向けて投資する意向であることを発表した。
同社では、今後5年間に新たに12の新モデルを市場へ投下する計画で、生産規模を現在の2倍まで引き上げたいとしている。
今回の大型投資は、資金を国から調達する手立てで、国へは資金と引き換えに自社株を振り当てることになっている。
ロシア最大の航空会社アエロフロートは2日、05年1-9月期の収益が13.3%減少した10億1960万ドルに留まったことを発表した。
期間中の収入は04年同期からは17.4%多い16億7000万ドルであった。
同社によると、昨年度の売り上げ増に反して収益が減少した背景には、航空券代が高騰したしたことで売上げは伸びた反面、燃料の高騰の他、搭乗客数が1%減った670万7000人に留まったことなどを挙げている。