ロシアのキオスクの至る所でCDやDVDの偽物が氾濫している。アメリカの映画やPCソフト、出版物の偽物の氾濫による版権侵害による損失総額が05年度中に17億6000万ドルに達していると国際知的財産協会(International Intellectual Property Association )が13日発表した。
ロシアの版権無視は世界でも最も深刻な状態にあり、05年度の版権無視は殆どの業界で全体の70〜80%に及んでいると言う。
版権侵害による損失は、昨年、最大は中国の23億6600万ドル、次いでロシアの17億6000万ドル、イタリア16億2100万ドル、メキシコ12億5300万ドル、ブラジル8億5850万ドル、ポーランド3億4430万ドルなどと続く。
ロシアがWTOに加盟するためには、知的財産権の保護を迅速に制定させる必要があり、正に、最大の課題となっている。
今週発売された経済紙Finans Magazineによると、ロシアの大富豪ロマン・アブラモビッチ氏(Roman Abramovich)がロシアで改めて最も裕福な大富豪であると紹介した。
国内上位3位には、資産総額187億ドルで石油王のロマン・アブラモビッチ氏を筆頭に、鉄鋼王オレク・デリパスカ氏127億ドル、石油・銀行王ミハイル・フリードマン氏114億ドルとそれぞれ莫大な資産を有している。
昨年、ロシアには10億ドルを越えるお金持ちが50人に達し、世界を見渡しても超がつくお金持ちが最も増えた国の一つとして認知され始めている。
大手石油会社のロスネフチは13日、05年1−9月期の純利益が一昨年同期の6億2036万1000ドルから5.96倍となる37億200万ドルを記録したことを発表した。
同社によると、1−9月期の事業経費は1年前の28億1700万ドルから4.4倍増の123億3700万ドルまで拡大した。
税引き前利益は、8億9050万ドルから6.2倍の54億4600万万ドルとなり、営業利益は同じく9億818万5000ドルから46億500万ドルにまで拡大した。
中堅銀行のUniastrum Bankがモスクワとロンドンで同時に株式公開を行う計画であることを明らかにした。
Uniastrum Bankによると、2箇所上場の際には、傘下の子会社も含まれるという。計画では、IPOはモスクワのMICEXとロンドンのAIMを予定している。
今回の上場計画では、今の所、上場規模をどの程度にするかなどは確定しておらず、子会社を含まない単独上場の場合で1億ドルの資金調達が見込まれている。
Uniastrum Bankは国内第100位に入る中堅行で、地方銀行としてはトップ20位までに入る大手地方銀行である。
ロスネフチが予定している株式公開についてSergei Bogdanchikov社長は8日、株式公開は複数の取引所で行うことになると外国の複数の株式市場を公開場所と捉えているが、現在はまだ公開株式数などの規模についての決定はなされていないことを示唆した。
公開へ向けて自社価値の査定に既に入っている同社では、子会社との組織再編も含め公開準備にあたるとしている。
ロスネフチでは、IPOで総額150億ドルを調達する計画を立てている。