Sergei Shatalov財務副大臣によると、依然、ロシアでは所得税や地方税、連邦税などが一切掛からない所得として給与の30%近くが賄賂として袖の下を通して支払われる状況が続いているという。
袖の下について、賃金のどれくらいに当たるかといった正式な数字はないが、20〜40%が所得税の掛からない形で渡されているとして、少なくとも30%は妥当な数字だと同副大臣は賄賂がロシア国民の間に広く蔓延していることに懸念を示している。
ロシアでは、一般市民の平均給与指標として南ヴォルゴグラード地区の市民18万人の給与水準が政府が定める最低賃金の指標(MROT)として使われているが、実際の平均給与はMROTの何倍にもあたると推測され、その支払いは全て税務署が掴めないように袖の下を通して支払われているといった現実がある。
これらの実体経済を把握するために、ロシア政府では、税制改革を推し進め、各課税項目の税率の引き下げや年金改革などに取り組むことで、課税漏れをなくすことに力を入れ始めている。
GMのロシアからの撤退なども噂されたGM-AvtoVAZが1週間近く操業を停止していたが、株主間で緊急株主総会を20日開いたことで、改めて操業を再開することで21日合意した。
2002年にアメリカの大手自動車メーカGMとAvtoVAZが共同で設立したTolyattiにあるGM-AvtoVAZのシェボレーVivasとNivasの2車種を組み立てる自動車工場では、これまで部品の供給価格で相違があり長らく紛争状態にあった。
この数週間、昨年12月に新たにAvtoVAZの株主などが変更したことなどを受けて両社の間では気まずい関係が続いていた。
AvtoVAZでは、今回の操業停止は、部品価格があまりにも高いことで収益にならないことなどを挙げる一方で、部品供給を受け持つGM Europeでは、部品価格はあくまでも市場価格に基づくものだと両社でそれぞれ意見が食い違っていた。
大手穀物生産者グループRazgulyaiがRTS、MICEX市場のそれぞれへ株式公開する為の株式公募価格を4〜4.8ドル(112ルーブル〜135.4ルーブル)と設定したことを20日発表した。
株式公開の幹事会社にはMDM銀行が選ばれており、公開時の株価は3月6日に決定される。IPOの際には株式公開時に株式比率の23%にあたる約600万の追加株を含む3000万株を市場に放出することになる。
昨年6月に同社がMDM銀行との間で株式公開を決めた時点では、公開株式比率は25%程度を予定し、1億ドルを市場から調達することを目的としている。
ロシアや新興国市場の消費拡大を受けて、コカコーラ(Coca-Cola bottler Coca-Cola Hellenic Bottling Co.:CCHBC)では05年度に収益が大幅に拡大した。
コカコーラグループ中、売上げで世界第2位の事業規模を誇るCCHBCは、昨年、収益が04年度の2億5300万ユーロから22%増の3億800万ユーロまで拡大した。
ロシア厚生省によると、ロシアで取引されている医薬品闇市場の規模が2億5000万ドルから3億ドルに達しているという。
闇で取引されている薬品の67%はロシア製の偽医薬品で、残りの33%は東南アジアで製造された偽医薬品となっている。国内で売買されるコンピューター、CD、DVDなどの商品なども88%近くが偽物だという調査も発表されていることから、如何に多くの模造品が市民生活に浸透しているかが伺える。
国内に氾濫する模造品の上位には、アディダスのスポーツウェア、リーバイスのジーンズ、ロレックスの腕時計、マルボロブランドのタバコ、バイアグラなど。