06年度もロシアでは銀行数が激減し、特に弱小銀行間の合併や大手銀行への身売りが進むことが予測されている。
大手銀行の一角を担うアルファインベストグループ傘下Gradient Alfa InvestmentのPavel Gagarin会長は、今年年内にこれまでの銀行数1200行が800行まで減少することを予測している。
同氏によると、今後の銀行業界は弱小銀行は中小銀行に吸収され、中小は大手銀行に吸収されるといった流れで、上位数百行がこの流れに乗じて事業規模を拡大するといったトレンドを享受することになる。
ロシアではWTO参加を控え、財務基盤強化が急がれていることなどが業界淘汰の背景と見られている。
ロシアの石油大手ロスネフチ(OAO Rosneft)が株式公開時には日本の銀行にも株式の購入を依頼することを同社のSergei Bogdanchikov社長が22日明らかにした。
同氏によると、IPO時には株式を銀行4行へ売却する意向で、その中には日本の銀行も含まれるという。
また、中国の石油会社の株式取得については、同社では既にIPO時に中国石油天然ガス総公司に対し、株式取得条件などの提案を出しているとして、中国側がその条件を飲むかどうかの問題だと答えている。
ロスネフチの株式公開では、130億ドルの資金調達が見込まれている。
ロシアのプーチン大統領が21日北京入りした。今回の訪中では、中国の胡錦涛国家主席とエネルギーセクターについて協議がもたれる予定となっている。
中国のエネルギー消費は、極限に拡大しており、ロシアの隣国であるエネルギー消費大国の腹を満たす為にロシアからのエネルギーの獲得が急がれている。
今回訪中するメンバーは、総数800人に上り、両国の貿易関係の強化が図られることになる。
ロシアの食品ディスカウント大手Dixiがロンドン証券取引所へのIPOを当初の2年から3年先といった計画から06年度内に早めることを決めたことが明らかになった。
Dixiは国内第3位の食料品チェーンで05年度のグループ売上げは8億5700万ドルを記録している。
同社の大株主には、現在、米シティグループが33.5%の株式を保有しており、株式公開時期を早めることを助言したものと見られている。
Dixiは1998年に操業しており、持ち株会社Uniland Holdingの傘下で、国内でディスカウントセンターCJSCを営んでいる。
ロシアと中国との間の2国間貿易が過去最高水準に達したことをDmitry Medvedev第1副首相が17日示唆した。
同副首相によると、6年前には両国間の貿易額は100億ドルを目指したが、今日に至って、既に290億ドルの規模にまで拡大し、5年で目標の約3倍を達成した。
また、同副首相は、貿易額を2010年までに600億ドルから800億ドルを目指すとしており、この数字は現実的なものだと強調した。