石油大手のロスネフチがこの夏に計画するモスクワ及びロンドンでの株式公開で、昨今の石油価格高騰の恩恵を受け、市場からの資金調達額を引き下げる可能性が出てきている。
1バーレル70ドル時代に突入した今、同社の財務内容は急速に改善を見せている。
同社では、当初、株式公開時には80億ドルから100億ドルを市場から調達する計画でいた。資金調達の目的は、昨年ガスプロム株を取得した際に受けた融資75億ドルへの返済が最優先事項であり、余剰資金は今後の事業拡大に振り向けられるという。
同社の株式公開は、日本のNTTドコモが調達した100億ドルを上回ることはないとされるが、ここ最近では世界最大のIPOとなることは間違いないと見られている。
MICEX証券取引市場が05年度の収益が9704万5000ルーブルとなったことを発表した。
MICEXでは4月27日の株主総会で計970万5000ルーブルを配当とすることを決議している。
ロシアのルクオイル(JSC Lukoil)がナフタン(Naftan)と共同で石油添加物を取り扱うジョイントベンチャー事業を立ち上げることを27日明らかにした。
同ジョイントベンチャーでは、ルクオイルからは1140万ドルを投資し、ナフタンからは施設を提供する内容となっている。持ち株比率は、それぞれ50%を保有することになる。
両社では、事業操業後、年間2万から2万5000トンの石油添加物を製造し、徐々に生産高を拡大し、2010年度には4万トンにまで拡大させる意向としている。
ロシア連邦税務局は26日、通信大手のCenterTelecomに対して、未納税分14億ルーブル(5100万ドル)を含む、総額23億5300万ルーブル(8580万ドル)の追徴課税を課した事を発表した。
未納税分は、2002年、2003年分とされている。
CenterTelecomの経営陣は、税務当局の動きに、追徴課税は受け入れられないとし、法廷で争うことを既に明示している。
露英石油会社TNK-BPがもしユコスが資産を売却に計る場合、入札に参加する意向であると25日示唆した。
同社では、ユコス資産の売却があった場合には、財務内容如何では買収に興味があると資産買収に前向きであることを強調している。
現在、TNK-BPではロシアの石油精製、圧縮事業に力を入れており、買収候補の一つにリトアニアのマゼイキウ・ナフタも含まれている。