BALTIC REVIEWによると、ラトビアの首相が国家の破綻から救ったのは自分だと語ったと報じている。
ラトビア政府では、大幅な財政支出の削減合意がなされたことで国家の破綻は免れたとして、東欧から北欧に至るバルト3国の経済危機の警鐘を緩和することに成功したと自画自賛している。
Valdis Dombrovskis首相は、来年度からの7億ユーロ(約955.5憶円)以上の支出カットが合意されたと語り、これにより国際機関からの支援12億ユーロ(約1638億円)が保証されることになると述べている。
支出削減は、20%の公務員給与カットに始まり、既存の年金受給者の年金額10%カット、そして就労中の年金受給者の年金額7割カットなどが含まれている。
家族手当も10%カットされ、来年度からは23%の定額税率を導入することも決めている。
同首相は、これらの厳しい財政再建策によりラトビアは破綻から救出されると、経済危機克服にラトビアが真剣に取り組んでいることを強調した。
経済ニュースBBNによると、最近銀行免許を取得したLHVが今後数年での株式公開は避け、新たな株主を模索する計画だという。
同社の資本金は1億クローン(約8億7000万円)あり、今後数年間は無理なく事業を継続していけると同社のErki Kilu代表が述べている。
LHV Pankの持ち株会社であるLHV Groupの資本金は、新たな投資家に得たことで年初から増資しており、4月には資本金は1億クローン(約8億7000万円)にまで増資してあるという。
更に今後も増資を実施して、経営資本を増強し、その後に株式公開を図る計画だという。
Kilu代表は、今後2〜3年で現在の倍となる顧客数を2万人にまで広げたいと述べている。
ELTAによると、景気後退下、リトアニアの首都ヴィルニスへの就航便数は減少が続いており、その結果、リトアニアを訪れる観光客数が急速に減っているという。
09年第1四半期には、ヴィルニスの宿泊施設に滞在した観光客数は21%も減少した。
統計局資料では、第1四半期の間にヴィルニスに宿泊した旅行者の75%が外国からの観光客で、主な外国人観光客は、ロシア、ポーランド、ラトビア、ドイツ、ベラルーシ、英国、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーなどからであった。
LETAによると、ラトビア中央銀行は、昨年11月以来で初となるラッツ売り介入を行った。
ラッツの為替固定上限がペッグ幅を上回ったことで、市場にラッツが不足したとして、中銀がラッツ売りの為替介入を施したという。
中銀は先週1億1170ラッツ(約216億7000万円)を売却した。先々週に昨年11月以来の最大の市場介入となる1億6800万ラッツ(約325億9200万円)を購入する為替介入をしたばかりで、為替市場は中央銀行の独り芝居となっている。
AFPによると、8人のエストニア人がパリ、ベルギー、オーストリアなどで宝石強盗を繰り返し、総額180万ユーロ(約2億4570万円)の宝石を盗んだとしてタリンで逮捕したとフランス警察が明らかにした。
フランス警察は、インターポールと協力し、容疑者の20歳、36歳の犯人を追跡し、DNA鑑定、携帯電話の盗聴、監視カメラの形跡などで今回犯人を逮捕した。
フランス警察は、先週の11日にタリン入りし、犯罪人引渡し条約に則り容疑者の一人そして既に逮捕されている3人と接触し、逮捕したという。
宝石強盗は、07年5月に初めてパリの宝石店で55万ユーロ(約7500万円)相当の44個のカルチェの時計を盗んだことから始まり、08年3月にはパリの観光地のAshindoブティックで80個の時計を窃盗し、2ヶ月後にはRoyal Quartzから110個の時計を盗んでいる。
同年の12月にはSagil宝石商で40万ユーロ(約5460万円)相当の時計70個を盗む強盗を働いている。
また、昨年11月にはブリュッセルの宝石店では160万ユーロ(約2億1840万円)の宝石を盗んだと見られており、同様に100万ユーロ(1億3650万円)相当の強盗をオーストリアでも働いたとされている。