LETAによると、Aleksandrs Tralmaks氏率いるNedela S.A.がラトビア最大のメディアDienaと日刊紙Dienas BiznessをBonnier Business Pressから買収したことを発表した。
Tralmaks氏は元Dienaの代表でもあった。
Tralmaks氏の持ち株会社であるNedela S.Aが今回買収したとされているが、買収資金はLuxembourg Financial Services(LFS)から提供されたとされ、そのLSFはエストニアのKalle Norberg氏を筆とした富豪等が100%株主の会社だという。
買収合意は7月3日にリガでなされており、Catella Corporate Financeが買収の仲介をしている。
買収金額についての発表はないが、エストニアの経済紙Aripaevが買収金額は4490万ラッツ(約85億3100万円)程度だと試算しており、エストニアからラトビアへ投資された金額としては過去最高額となる10億クローン(約85億円)を超える可能性があるという。
ナショナルブロードキャスティングがエストニア経済研究機関による調査の結果、エストニア経済は経済危機を上手く付き合い、国家の難題を乗り越えることが可能だと報じている。
同機関の著名研究者Leev Kuum氏は、エストニア経済は09年下半期も下降を続けることになるとしながらも、急激な悪化はなく、現状維持か改善の方向に向かうといった期待を持っていると語っている。
また、同氏は、エストニア経済の改善は、世界経済の復活如何に掛っており、特にこの下半期の情況に大きく左右されるだろうと述べている。
経済ニュースBBNによると、ニュースポータルDelfiが昨年度に3600万クローン(約3億1320万円)の赤字を計上し、07年度の1000万クローン(約8700万円)の赤字から2年連続の赤字となった上、赤字幅は3倍増となったという。
昨年度の同社の売上高は5950万クローン(約5億1765万円)で、07年度よりも2倍増の売り上げを計上した。
同社によると、収益が上がらなかった背景と今後の見通しについては、顧客が破綻する可能性が高まっていることで、損失が広がれば、企業価値も損ないかねないと懸念している。
経営陣による見通しでは、2010年から2013年までの同社のエストニアでの売り上げ高は15〜21%伸び、リトアニアでも14〜25%の増加が期待されている。
LETAによると、損害保険会社Ifがバルト3国最大の保険会社となり、そのシェアはバルト3国で13.7%を占めるという。
同社は、バルト3国での事業会社3社を統合し、今後はIf P&C Insurance ASを立ち上げることとなる。
新会社の代表にはAndris Morozovs氏が就任し、3社合併によりバルト3国最大の保険会社の地位を固めるとその合併理由を述べている。
今回の事業統合により、顧客数は30万人を超えることになる。
カジノ業界にも淘汰の波が訪れている。景気不安から市民の娯楽費は削られる一方で、この2週間前にも大手カジノ会社CityClubがハルユ裁判所に破綻申請を行っている。
地元紙Eesti Päevalehtによると、同社のJanic Noorkõv代表は、破綻については一切語らずとして、自身が株主でもなく、公にコメントは出さないと述べている。
CityClub OÜの株主は、Ritzio Entertainment Groupで、本社をモスクワに置いている。
同社はエストニアでCityCasinoとBally’s Casinoを運営しており、CityCasinoブランドは全土で15店舗を展開している。
今回の破たん劇は、流動性資金の枯渇が理由だという。