07年に天皇陛下も宿泊されたエストニアで最も著名なホテル「スリーシスターズ(Three Sisters)」が数カ月前に売却され、新しいオーナーがオランダ企業であったことが明らかになった。
地元紙Eesti Päevalehtによると、元々のオーナーOÜ Best Systems(株主Tarmo Sumberg氏)がオランダのFashion Palace(株主Johannes Wientjes氏)に同ホテルを売却したらしい。
Sumberg氏によると、ホテルの売却はリスクヘッジの一環だという。
ホテル売却を決めた背景は、バルト3国経済はとても厳しい局面を迎えており、特に観光業界と不動産業界で厳しさが増している。
同氏は、他の傘下ホテルTelegraaf(タリン)やAlbert(リガ)、そしてタリン市内とクレサーレにあるスパなどの売却については一切示唆してはいないが、投資家が現れれば、売却する可能性も否定していない。
LETAによると、年金給付額の削減に反対して個人らによる500件もの異議申し立てが憲法裁判所に提出されているという。
異議申し立てのいくつかは、既に憲法裁判所の議題の対象に上がっているといい、実際の議題になるかは今後の判断による。
ラトビアでは、議会が年金受給者への年金額を10%削減し、所得のある年金受給者では70%もの年金額カットを承認しており、この7月1日から既に履行されている。
憲法裁判所では、市民に対し、切手代などを節約する意味でも、もし異議申し立てを行う場合は、一人で出すのではなく、集団で提出するように求めている。
ナショナルブロードキャスティングによると、6月期の自動車販売台数は9年前の水準にまで落ち込んだという。
この6月の新車販売台数は852台で、5月期よりも144台減少した。
昨年同月の販売台数は2277台であったことから、この1年で販売台数は3分の1にまで減少したことになる。
国内人気メーカーは、トヨタを筆頭にフォルクスワーゲン、シトロエン、シュコダ、ホンダなどとなっている。
LETAによると、ラトビアの税収は、6月30日現在、計画を15.3%下回った水準にあるという。
今年上半期の税収は、財務省が試算した税収よりも少ない8億6914万ラッツ(約1651億3660万円)に留まり、計画の84.7%しか徴収できなかった。
個人の書雄t9勢は、計画を7.9%上回り、法人税では5.7%計画を下回った。
その他では、物品税で‐15.1%、付加価値税−20.9%などといった結果となり、財政赤字はこの半年間で4億5618万ラッツ(約866億7420万円)に達している。
EPLによると、エストニア国税局は09年上半期の間に296億クローン(約2516億円)の税収があったと発表した。
この税収水準は、今年見込まれている税収の46.6%相当に当たる。6月単独での税収は55億クローン(約467.5憶円)であった。
昨年同期の税収は、334億クローン(約2839億円)あり、年間税収の45.4%を占めていた。
社会税税収は、半年間に144億クローン(約1224億円)を徴収し、24億クローン(約204億円)ほど見通しを下回っている。
社会税税収は、今後も雇用不安から下降傾向が続くと見られ、税収不足を助長するものになると見られている。