ウラル原油の平均価格が06年1-5月期に37.3%も高騰し、1バーレル60.7ドルをつけている。
この5月にウラル原油は今年最高値となる1バーレル64.7ドルをつけ、通年では43.2%の高騰を記録した。石油価格の高騰は、アメリカ政府がガソリンの備蓄量を拡大することを決定したことやOPECが現在の石油生産高を継続させることを決めたことなどが影響を及ぼしている。
露経済省では、メキシコ湾での石油生産の再稼動の遅れや石油生産のピークが過ぎたこと、ナイジェリアやイランなどの不安要素などがあり、今後も高値が続くと予測している。
7月に株式公開を控える大手石油会社ロスネフチがIPO時には、同社株1株を1万5000ルーブル(555ドル)で公募することを23日発表した。
公募は6月26日から7月10日までの期間、個人および法人に対して行われ、スベルバンク、アルファバンク、Aton、ガスプロムバンク、Uralsib、Troika-Dialog、ロシア地域開発銀行各行が取り仕切る。
ロスネフチの株式公開により、ロシア市民の多くが国内第3位の巨大石油会社の株式を保有することになる。
株式公開は、ロンドンとモスクワで予定されており、ロシア企業による株式公開としては今年最大の規模となる。市場調達資金は80億から200億ドルが予想されている。
また、株式公開後も株式の70%はロシア政府が継続保有することを政府では機関決定を既に下している。
ロシア中央銀行が東京三菱UFJ銀行のロシア子会社であるZAO Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ(Eurasia)に銀行免許を交付することを決めた。銀行免許番号は3465番となる。
資本金は7億4400万ルーブルで、受託資本金が振り込まれ次第、免許の交付を行うことになっている。
また、東京三菱UFJに続き、みずほ銀行でもロシアで銀行免許の取得に動いている。
ロシア最大の長距離電話会社ロステレコム(Rostelecom :RTS)は16日、03年度分の追徴課税として総額34億7400万ルーブル(1億2850万ドル)を請求されたことを明らかにした。
同社によると、21億8100万ルーブル(約8000万ドル)が追徴課税分で、残りの12億9300万ルーブル(約5000万ドル)が罰金となっている。
今回の追徴課税に対し、同社では不服として法廷で争う姿勢を示唆している。
ロシア最大の携帯電話会社Mobile TeleSystems(MTS)は15日、06年第1四半期の中間決算を発表し、期待を裏切る内容となったことが明らかになった。
既にニューヨークに上場しているMTSによると、この第1四半期の収益は1億8440万ドルとなり、市場予測の2億3410万ドルや昨年第4四半期の2億4260万ドルの収益などを大きく下回る結果となった。
売り上げも昨年第4四半期の13億3300万ドルから12億8900万ドルにまで減少した。システマ傘下のMTSでは、昨年第4四半期の期待はずれの決算内容を受けてこの4月に新たに最高執行役員Leonid Melamed氏を保険会社Rosnoから招聘したばかりであった。