統計局は16日、リトアニアの産業競争力が今年大きく拡大していると発表した。
リトアニアの輸出高は輸入高を上回る成長をしており、貿易の赤字幅が徐々に減少し始めている。今年1-4月期の輸出高は93億LTLに上っており、一方の輸入では123億LTLに留まった。
年初からの4ヶ月間での貿易赤字は、3.3%の減少となる30億LTLとなった。
中央統計局は14日、05年第1四半期の輸出高が依然リトアニア及びエストニアを下回る水準となったことを明らかにした。第1四半期中の輸出高は8億8800万ユーロとなり、隣国リトアニアでは19億ユーロ、エストニアでのそれは13億ユーロを記録した。
一方、ラトビアの輸入額は、期間中、14億ユーロに上り、リトアニア24億ユーロ、エストニア17億ユーロを同じく下回る結果となった。
第1四半期中のバルト3国は、それぞれ貿易赤字を計上することになり、ラトビアの赤字幅はバルト3国中最大となる5億2900万ユーロで、リトアニア4億4100万ユーロ、エストニア3億8700万ユーロを大きく上回った。
経済発展が著しいラトビアでは、05年第1四半期の国内総生産(GDP)が7.4%の拡大となり、バルト3国で最高の成長率を記録した。
ラトビアに次いでバルト3国で高成長率を記録したのはエストニアで、第1四半期に7%の経済成長となり、経済規模は22億EEK拡大した。
また、期間中のリトアニアの経済成長率は5.6%となり、2002年以来の低い水準となった。
タリン市政府は7日、ナルバ街道67の空き地を公開競売で大手不動産開発会社が落札したことを発表した。競売での入札価格は、6800万EEKから始まり、多くの入札参加者したことで、価格が一瞬にして高騰することになった。
同空き地は、当初アミューズメントパークとして利用されていた敷地で、面積は4万8000屬竜模であった。入札には22社が参加し、最終的には不動産開発業者のArco Investmentが2億5000万EEKの最高値で落札した。
今回の落札価格は、タリン市が行った競売の中で過去最高の金額となった。
エンタープライス・エストニア(Enterprise Estonia)が日本の最大手旅行会社JTBとの間で提携を模索していることを3日明らかにした。
提携する目的は、エストニアへ訪問する日本人旅行者数を拡大させたいとする思惑が働いたことにあると見られている。昨年エストニアを訪れた日本人数は7000人で、今年は2倍増が見込まれている。
日本人に人気のある渡航先はこれまでパリ、ロンドン、ローマなどに偏重していたが、最近では新たな渡航先を求められている。隣国のフィンランド(ヘルシンキ)への日本人渡航者数が7万人であることから、エンタープライス・エストニアでは、数万人の渡航者を呼び込みたいとしている。