暖房会社Fortum Tartuが昨年創業史上最大となる最高益を記録していたと地元紙Äripäevが伝えた。
同社の昨年度の収益は、実に07年度期比で2倍増となる高収益を記録している。
同社のTiit Veeber会長は、最高益は特段何かが理由ではなく、普段通りの事業から得た利益だという。
同社の売上高は2億3300万クローン(約20億円)に上り、収益は4000万クローン(約3億4400万円)を記録した。
Eurolines Balticを運営するMootorReisi ASの大株主Hugo Osula氏が同社株の40%を所有するドイツのバス会社Deutsche Touring Gmbhhから買い取ったと地元紙Äripäevが報じた。
40%の残り株を手中に収めたOsula氏は、これでMootorReisi AS株100%を手に入れた事になり、単独株主となった。
Eurolinesは北欧州で最も人気のある移動手段として知られ、バルト3国でのシェアは大きく、既に15年間もの創業歴がある。
創業当時には、Deutsche Touring Gmbhhは株式の60%の取得を求めていたという。
地元紙Äripäevによると、2001年に投資銀行LHVの中にTõnno Vähk氏とTõnis Mägi氏が立ち上げた投資ファンド会社『GILD』が長年高リターンをたたき出してきたが、ここ最近、全くその存在する聞かなくなっている。
同ファンドはバルト3国初のヘッジファンドとされ、エストニアの大富豪や成功者といったセレブ等が挙って投資してきたファンドである。
同ファンドは過去8年間に及び高い利回りを実現してきたこともあり、一時はファンドユニットは5倍にも達し、新たな資金の受け入れを拒否する事もあったという。
この8年間は、全く広告などを打つ必要もなく富豪の為のファンドと見なされてきた。
高リターンに魅せられ多くの投資家が同ファンドへ投資してきており、ファンドのパートナーや従業員なども投資ポートフォリオに絶大な新世を寄せてきたこともあり、彼らだけでも6000万クローン(約5億1600万円)も資金をファンドへ投資していた。
しかしながら、昨夏に投資家らが同ファンドへ資金注入した数カ月後に全ての資金が消えてしまっている。
ファンドマネジャー等は、ファンド運用に大きな失敗を犯してしまった事を認めており、それは過去の栄光を信じてしまった為、投資判断を誤ってしまったという。
投資先は主にバルト3国だったが、その他には新興国などへ投資してきたというが、それが大きな間違いとなり、資産を大きく減らし、同時にヘッジをかける意味でも巨額の資金を借りていたことが致命的になたという。
結局、融資の返済に多くの資金が消え、資産は無くなってしまったという。
同ファンドでは、投資家へは投資額は資産の10%までと説明してきたというが、中にはほぼすべての資産を突っ込んだ投資家もいるとされ、直に個人破綻する者も出かねないと懸念されている。
ELTAによると、リトアニア中央銀行は国内の銀行等が09年上半期に計6億2810万リタス(約245億円)の損失を計上したと発表した。
昨年同期には、総額で6億4900万リタス(約253億1100万円)の収益を計上していたことから、昨年同期の収益を全て吐き出した格好となっている。
今年上半期の損失はこの6月に急増し、1ケ月で5億5220万リタス(約215億3600万円)の損失を計上した。
今年上半期に国内の銀行で黒字となったのはたったの3行で、その他では海外銀行の支店2行も何とか黒字を確保している。
一方で赤字となった銀行は6行で、海外銀行の支店6行も赤字となっている。
地元紙Postimeesによると、エストニア全土で事業登録していない宿泊施設や宿泊施設としてのサービスの提供も十分にできない施設が相当数あるという。
違法ホテルはかなりの数に上っているといい、閉鎖させるためにどうすればいいのかと当局も頭を抱えている。
実際には地方行政がそういった施設を監督する必要があるが、現状ではなかなか上手くいっていないという。
地方政府の多くはこういった不法施設がそれ程重要な問題を有しないといった理解に留まっているおり、行政の手抜きがこういった不法宿泊施設を蔓延らせる要因となっている。