英ロイターによると、エストニア中央銀行は今年度予算を更に削減する方向だという。
更なる予算削減の必要を説く中銀は、ユーロ導入を急ぐのであれば、更なる削減は避けられないと示唆している。
現在、エストニア政府は2011年1月1日をユーロ導入の目標期日としており、その為に09年度予算を16億クローン(約137.6憶円)削減して財政収支を保とうとしている。
中銀が今春予測した今年度の経済観測では、09年度の財政赤字はGDPの4%近い水準となると予測してきた。
エストニア政府はユーロ導入に向けて財政赤字をGDPの3%以下に留めたいとしており、その為には更に15億クローン(約129億円)の支出削減が必要となる。
Trading Marketsによると、Swedbankがバルト3国で差押えた2000台以上もの乗用車がスウェーデンで人気となっているという。
景気後退で乗用車購入にも陰りが出てはいるが、安い乗用車への需要は高く、景気後退でローンが払えなくなったバルト3国の人たちが手放した新車に近い乗用車が特に注目を浴びている。
Swedbankでは差押えている乗用車を売却した場合、計7億スウェーデンクローネ(約88億2000万円)に相当すると試算しており、売却に前向きとされるが、実際に売却すれば、2年はかかると見られている。
同時に同行では乗用車だけではなく、運搬用トラックなども差押えており、こちらも売却すれば1億5000万(約18億9000万円)から2億スウェーデンクローネ(約25億2000万円)に上るという。
大手銀行一角Sampo Bankがこの8月1日からタリンの旧市街地内にある支店を閉鎖する事を発表した。
BBNによると、支店は閉鎖されるが、建物横に設置してあるATMの機械は引き続き利用できるように残しておくという。
今後、タリン市内で同行の最も便利な支店は、Narva mnt 1かKaubamaja tn 4の店舗となる。
世界のインテリジェント・シティーはどこかという調査でエストニアのタリンが3年連続して第7位と高い評価を受けている。
シンクタンクのIntelligent Community Forum(ICF)が行った世界400都市の中から7都市だけを選ぶという調査でストックホルムなどに並びタリンが高い評価を受けた。
Travel Video Newsによると、ICFは社会におけるネット社会の浸透度などを評価しており、世界上位7都市に米ブリストル、オランダのEindhoven、カナダのFrederictonとNew BrunswickおよびMoncton、フランスのIssy-les-Moulineaux、スウェーデンのストックホルム、そしてエストニアのタリンが選ばれた。
タリンが高評価を得た背景は、 Ülemiste UniversityやCyber Defence Centreの存在が大きく、当時に街中がHotspotで自由に簡単にネットに繋がる環境が整っていることなどがその理由だという。
英ガーディアンによると、最新のEurostatによるデータでは、エストニアの年金受給者の生活水準が、実に33%で貧困水準にあるという。
33%という水準は、建国以来、最低の水準で、ラトビアもエストニア同様の33%と厳しい結果となった。
欧州諸国を見ると、イギリスで30%と高く、欧州平均でも19%程度となっている。
貧困水準は平均給与の60%から更に5%減らした水準で暮らすものとされ、エストニアのこの第1四半期の平均給与は1万2147クローン(約10万6000円)であったことから7000クローン(約6万1000円)前後の所得でで貧困生活とされてしまう。
年金受給者の多くが7000クローン(約6万1000円)以下しか所得はない事から、年金受給者は皆貧困生活にあることにある。
昨年度の就業年齢における給与水準では、同人口の50%強が月に6884クローン(約6万円)しか所得を得ておらず、これに照らし合わせると、33%どころか半数以上が貧困生活を強いられている事になる。