フィンランドの有名アイスクリームメーカーIngmanがエストニアでの市場シェアが15%にまで拡大したと9日発表した。
同社は、エストニアでの市場シェア目標を20%としている。この7ヶ月間で売上げ高は45%増加し、昨年度の販売高に並ぶ水準を既に記録している。
同社によると、エストニアのアイスクリーム市場も15%の成長を記録しており、今後シェア拡大にどれ程の投資を行うかはまだ確定していないという。
同社では、シェア40%を誇るBalbiinoが計画する投資額を上回る規模を想定しているとし、是が非でもシェアの拡大を目指す意向であることを表明している。
そのほかでは、エストニアでトップシェアを誇るのはTallinna Kulmhooneで、42%のシェアを獲得している。上位2社で市場の殆どを独占するアイスクリーム市場にどうIngmanが臨んでいくかが今後の注目である。
リトアニアのマゼイキウナフタを傘下に収めたポーランドの石油会社PKN Orlenがラトビアの国営石油会社Ventspils nafta(VN)買収に興味を示している。
PKN Orlenからの代表団とラトビア経済省のAigars Stokenbergs大臣が7日に会合を持ち、PKN OrlenがVN社の株式取得意思を打診した。
PKN Orlenでは、バルト3国各国への進出を目指しており、マゼイキウはその第1歩に過ぎないと見られ、同社ではVentspils港を経由させて商品輸出を推量りたいとしている。
ラトビア政府は現在VN株38.62%を保有しており、リガ証券取引所で入札を行うことを計画しており、最低売出し価格を1株1.81ラトを予定している。全株の売却が成功した際には、国庫には7000万ラトの収入が上がることになる。
中央政府の他にVN株をLatvijas Naftas tranzitsが48.89%保有しており、同社では今のところ政府放出株の取得は念頭にないと示唆している。
その他には、カザフスタンのKazmunaigazも株式取得に興味を示している。
エストニア市場調査機構(EKI)が、エストニア経済がこの10年で大きく飛躍したと発表した。
同機構では、これまでの10年でエストニアの国民総生産が1800億EEKに達し、10年前から2倍となったと試算した。エストニアのGDP2倍化は世界的に見ても珍しく、急激に経済が成長した証としている。
今年もエストニア経済は、第1四半期に11.6%の成長となり、EU内でも第2位の高い成長を誇る。経済成長は、輸出拡大と国内の強力な需要拡大が支えている。
エストニア統計局によると、年初からの3ヶ月間でGDPは430億EEKを記録し、経済規模が11.6%拡大した根拠とされた。国内の需要拡大は、主に不動産、賃貸、事業活動、製造業、運輸業などにより成長が支えられている見られる。
エストニアは欧州連合に加盟した04年5月以降の全各四半期で最低でも6.6%の経済成長を続けている。
大手銀行グループUkio Bankasが06年上半期に46.8%増となる1776万4000LTLの収益を計上したと7日発表した。
同行の営業収益は532万LTLから3倍増なる1662万1000LTLを記録し、6月末での銀行資産は23.9%拡大した25億9000万LTLに到達した。
同行では、今年の最終収益予測を昨年期比56.3%増の3060万LTLを予測している。
タリンに続々と新規ホテルの開店が進んでいる。タリンのホテル建設ラッシュは外国人旅行者の大半がホテル滞在となっていることで、これまでのホテル不足の解消として地元資本、外国資本が相まって続々とホテルの開店が差し迫っている。
タリン中心部に開店間近となるSwissotel系のホテルがTornimaeツインタワーとして開店予定にあり、部屋数は200室が計画されている。現在のタリンのホテル部屋総数は5300室で、これが08年度には別途に2000室が増加される見通しとなっている。
エストニア ホテル レストラン協会のDonald Visnapuu代表によると、タリンは、より観光地そしてコンフェレンス開催地として有名になりつつあり、現状のホテル数ではそれを賄うには不十分な状態にあるという。
しかしながら、タリンが抱える問題は、季節的要因に大きく左右される体質で、冬期には極端に観光客が減少しホテルは閑散となり、夏期にはホテル数が全く足らないほど多くの旅行者が訪れる事にあるという。
今後2年間にタリンでは新たに4つのホテルが開店する計画し、それぞれが200室を超える部屋数を整えることになる。