ロシアでの原油生産の収益性が劇的に低下しているという。
ルクオイルのLeonid Fedun副社長は、ルネッサンスキャピタル主催の第11回投資会議で、今後8〜9年の間にロシアでは最低でも3000億ドルの投資がないと現在の原油生産を維持できないと懸念を示唆している。
同氏は、ロシアの軽油などは外国ものより収益性が低くなりつつあり、不十分な投資が今後数年の内に石油不足を生み出すことも有り得ると早急の解決策が必要と唱えている。
ロシアでは、02年から06年の間に石油会社各社から収益の42%を税金として吸い上げており、石油会社が投資に回せる資金が不足している現状への理解が今、政府に求められている。
S7グループ傘下のSibir Airlinesがエアバスとの間で最新機種A320を25機購入する16億ドルの大型契約を結んだことを明らかにした。
今回契約されたA320には、ファーストクラス、エコノミークラス合計で最大160人が搭乗できる。
S7グループは、ロシア第2位の航空会社で06年度に490万人の搭乗客がある。国内最大のアエロフロートでは昨年720万人の搭乗があった。
クドリン露財務大臣(Alexei Kudrin)は、ロシア経済が近い将来に資金ショートなどを経験することは想定できないと今後もロシア経済が好調に推移すると示唆している。
モスクワで開かれたルネッサンスキャピタル主催の第11回投資会議で、同財務大臣がロシアの流動性資金がショートするといった懸念の現実性をを否定した。
また、同大臣は、過去4ヶ月間に輸入量は40%以上の増加を記録し、貿易バランスが急激に調整されつつあると現状を説明し、これらにより年末までに高インフレの後退とルーブルの為替水準が安定すると今年の経済見通しについても言及している。
露アエロフロート航空がイタリア政府が保有するアリタリア航空株49.9%の取得を断念することを決めたとDow Jones Newswiresが報じている。
同社は、今回の競売から身を引く理由を、イタリア政府は何よりも高値で売価したいだけとしか思えず、両社、両国の関係強化には興味を持っていないと感じたからとしている。
しかしながらアエロフロート広報では、今回の報道に関して、一切の正否を出していない。
同社では、これまでアリタリア航空株取得でイタリアのユニクレディット銀行(Unicredit SpA)と協同入札する姿勢を見せていた。
もし今回の報道は確かであれば、AP Holding SpAのみが唯一競売に応札していることで、AP Holding SpAが落札するのか、応札の仕切り直しがあるのかが今後の焦点となってくる。
マスターカードが行った経済の安定性、法整備及び政治的環境などに関する最新調査で、モスクワはビジネスを行うには最も不向きな都市と評価された。
世界で最も金融の自由化がなされているロンドンが世界一位となり、次いでニューヨーク、東京などが続き、モスクワは調査対象50都市中の最下位となった。
モスクワよりも上位とされた都市は、ワルシャワ、サンパウロ、ヨハネスブルグなどであった。
モスクワ市政府は、今回の調査結果に対して、調査手段などが不十分であったのではと調査の仕方に疑問を投げかけている。
実際、モスクワと同等の評価に留まった都市にはサンパウロや49位となったムンバイなどがあり、その理由として、主に政治環境、経済の安定性などに不安があるなどと挙げられている。