エストニアのGDP成長率が06年第2四半期に欧州連合内で最高となる11.8%を達成した。
Eurostatによると、エストニアを筆頭にバルト3国からはラトビアが11.1%と高い成長率を記録している。
ユーロ経済圏では、GDP成長率は2.7%となり、EU25ヶ国平均でも2.9%であったことから、バルト3国における経済成長率の顕著さを窺い知る結果となった。
エストニアの中央銀行副総裁であるAndres Sutt氏が現状のGDP成長率が続くとすれば、エストニアはポルトガルやギリシャに近い将来追いつくことになるだろうと明るい近未来について示唆している。
同氏は、エストニアがポルトガルに追いつくのは今後10年以内に、そしてギリシャには2020年までには追いつくことになると語っている。
また、今後10年でエストニアの生活水準はEU平均の70%を超えることになり、ユーロの導入も今後3年以内に達成され、エストニア経済の好調さが今後も続くと言及している。
客船大手のタリンク(Tallink Group)が06年6-8月期の乗客数が昨年同期比で96.7%増となる200万人を超えたことを明らかにした。
05年/06年度の決算上では、顧客数は28%増の420万人に達した。乗客増の背景は、競合のシルヤライン買収により獲得したドイツ航路、スウェーデン-ラトビア、フィンランド-スウェーデンなどから齎されている。
そのほか、フィンランド-エストニア路線では乗客数は4.1%増となり、スウェーデン-エストニア路線でも7.5%の増加となった。
地元紙アリパエブがエストニアの大金持ちトップ500を保有資産を元に発表した。
上位10には、不動産開発最大手MerkoのオーナーToomas Annus氏が保有資産22億EEKでトップとなり、次いでSylvester社の元オーナーであるMati Polli氏が16億EEK強で第2位となった。
3位以降は、Transgroup Invest社のMaksim Liksutov氏とSergei Glinka氏が共に16億EEK、Scandic Estonia社のToomas Sildmae氏も同じく16億EEK、Edelaraudtee社オーナーのMarcel Vichmann氏15億EEK、BLRT Group社のFeodor Berman氏11億EEK、ハンサバンク創業者Heldur Meerits氏11億EEK,オリンピックカジノ社オーナーArmin Karu氏10億EEK、警備会社Falck Baltics社のUrmas Soorumaa氏10億EEKなどと続いている。
米ジェネラル・エレクトリック社傘下のGE MoneyがBaltic Trust Bank(BTB)株98%を買収する契約に署名したことが13日明らかになった。
買収金額は明らかにされておらず、実際の買収手続きは11月にも終了する見込みとなっている。株式を売却したと見られるのは、これまで大株主であったロシア人の大富豪Oleg Boiko氏で、保有株全てを売却したものと見られている。