ラトビア最大の医薬品メーカーJSC Grindexの株価総額が6日、127万ラトも増加した。
同社株は6日に過去最高となる8.86ラトをつけ、5.48%の上昇となった。7日正午の時点では8.8ラトとなっている。
同社株はこの数週間に急激に値上がりが始まり、特に機関投資家らの買いが入っている模様。6日の株価は06年度の決算内容の報告を受けて上昇が始まっている。
06年度に同社は4223万ラトの売上げがあり、05年度期比で31%増となった。実質的には1000万ラトの売り上げ増であった。
また、収益も昨年は前年期比で36%増となる626万ラトの増加となっている。1株あたりの収益は昨年、0.65ラトとなり、05年度の0.53ラトを上回った。
同社の商品は世界36カ国で販売されており、輸出額は3980万ラトに達し、05年度から993万ラト増加した。
国内通信大手Eesti Telekomの06年第4四半期売上高が11%増の15億5100万クローンとなり、収益も29%増の3億1400万クローンと好調を維持した。
Eesti Telekomはエストニア国内最大の通信グループで、携帯電話サービスなどが全土を網羅していることなどから売上げ増に貢献した。
収益増は、特に携帯電話からの通話料金収入が大きく寄与している。
リトアニア最大の酪農メーカーの一つRokiskio Surisの07年1月期の売上げ高が42.8%増の5569万リタスを記録した。
06年度の監査前決算の内容と07年度経営計画は2月12日に発表されることになっている。
昨年、同社は約1300万リタスの収益と5億200万リタスの売上げを目指していた。05年当時の収益は04年度から24.3%減の2100万リタスに留まった一方で売上げは4.8%増の4億7312万リタスを記録していた。
TEO LT株が3リタスを超え、最高値を更新している。同社の株価は民営化後、長らく下落してきたが、この所の上昇で、IPO後最高値である3.15リタス目指して株価を上げてきている。7日午前中は3.05前後で若干の足踏み中にある。
同社株はこの何年かは常に1〜3月が値上がり時期で、ヴィルニス証券市場でも安定株の一つであることで投資家に人気であることや投資家らの楽観的志向に助けられ株価を上げている。特に配当が高いことでも人気だ。
配当は、例年では1株あたり0.3〜0.5リタス出ることが多く、昨年も収益が増加していることで今年も配当狙いで株価を買い上げている投資家が増えている。
06年度中にエストニア経済が旧EUメンバーとされるポルトガルに追いついていたことが明らかになった。
現在、エストニアの一人当たりのGDPがポルトガルのそれを上回ったことを米CIAレポートの中で報告した。
EC統計局の統計では、今年度内にはデータ上起こりえないとされてきた。CIAレポート最新版によると、エストニアの一人当たりGDPは昨年1万9600ドルとなり、ポルトガルのそれを500ドル上回る結果となっている。
しかしながら実際の経済状況を踏まえるとエストニアが西側と呼ばれた諸国の経済水準に早くも追いついたというのは時期尚早であるとの意見が出ている。