タリン証券取引所では8日、好調に伸ばしてきた株価が上場全社で大暴落を演じた。下落幅は多い企業で一時10%を超え、小さいところでも軒並4〜5%を超える下落となった。
午前中に最大の下落を演じたのは建設会社のMerkoで株価は13.39%も下がり、次いでPTAグループで10.39%、タリンクやカウバマヤ、サク酒造などでも一時は10%を越える下落を記録した。
最終的には5%以上の下落となった企業数は取引16社中10社を数え、平均下落率は-5.69%となった。インデックスは寄り付きの1042.95から-5.7%下落した983.51で取引を終えた。
今回の株価暴落は2000年以降で最大の規模に及び、丁度2000年に5%強の下落を記録して以来の大きな株価調整となった。8日最大の下落となったのはサク酒造で、9.4%の下落した。取引高は130万クローンに達し、株価は224.06クローン(14.32ユーロ)で終えている。
証券取引所全体での取引高は2億4600万クローンに達した。
1日でこれほどの株価下落は近年には稀で、リトアニア、ラトビアでもエストニアに引きつられるように株価下落が起きている。
首都タリンの水道事業を独占するTallinna Vesiが昨年、収益が42%増となったことで配当額を引き上げる見通しだ。
Tallinna Vesiでは06年度に1株に付き0.5ユーロを配当しており、配当総額は収益の90%にあたる1000万ユーロに達した。
Roch Cheroux代表によると、今年は収益の80%近くを配当するものと見られ、収益から換算すると1株あたり0.64ユーロが配当に廻ることになる。
昨年同社は1590万ユーロの収益を計上しており、売上げは17%増の4430万ユーロを記録していた。
また、今年度も同社では売上げが増加することを予測しており、昨年同様の10.8%程度の売り上げ増を見込んでいる。
乗用車向けシートベルト・メーカー Norma Ltdの06年度収益が約50%の増加を記録した。
グループ関連企業を含む監査前収益は3010万クローンに上り、05年度から50%増となった。
特にロシア事業が好調でロシアでの売上げは36%増となった一方で親会社Autolivへの売上げは23%減の1億7280万クローンに留まった。
同社のPeep Siimon会長は、同社の収益はほぼ全てロシアでの売り上げ次第といった感じで、ロシアの顧客がより安全な乗用車を好むのか否かで売上げ及び収益も左右されることになると示唆している。
現在、同社はKalina、AvtoVAZといった納入先を大手顧客としている。
エストニア統計局によると、07年1月期の消費者物価指数が5.1%の上昇となった。
インフレ率の上昇は、住宅建設コストの上昇が15%と高騰していることもあり、過去5年間で最高の値上がりとなっている。
ラトビア預金銀行(Latvijas Krājbanka:Latvian Savings Bank)が06年度の決算内容を7日発表した。
同行は06年度に05年度期比42.08%増となる376万ラトの収益を計上した。
06年度末の時点で顧客預貯金は3億2373万7000ラトに上った。同行は06年度中に7つのサービスセンターを設置し、今年もサービスセンターの店舗数を拡大させていくという。