武器商社である露ロソボロンエクスポールト(Rosoboronexport)がチタン大手のVsmpo-Avisma株41%をルネッサンス・キャピタル(Renaissance Capital Group)から買い取ったことを12日発表した。
ウラル地区に従業員数7500人を抱えるVsmpo-Avismaは、世界のチタン市場の3割のシェアを獲得しており、主要顧客にボーイング、エアバスなどがあり、収益の30%を欧米企業から稼ぎ出している。
ロソボロンエクスポールトはアメリカ政府から商取引の制裁を受けており、チタン生産で世界トップシェアを誇るVsmpo-Avismaが同社の傘下になったことでアメリカの出方を伺う格好となる。
ボーイングでは、この8月11日にVsmpo-Avismaとの間で、資本金6000万ドルのジョイント・ベンチャーを立ち上げることで合意していた。
連邦統計局は11日、06年第2四半期のGDPが7.4%成長となる6兆3430億ルーブルであったことを発表した。ロシアの昨年同期のGDP成長率は5.7%であった。
経済発展商務省によると、経済成長はこの第2四半期は7.1%で、上半期には6.3%の拡大となった。
露政府では、今年のGDP成長率を6.6%成長と予測している。
ロシアの貿易黒字がこの1-7月期に1001億ドルに達し、27.3%の増加となったことを連邦関税局が8日発表した。
同局によると、輸出額は29.7%増の1686億ドルに達した。対CIS諸国向け輸出額は、31.9%増の229億ドルとなり、非CIS諸国向け輸出では、29.3%増の1457億ドルを記録した。
一方の輸入額では、33.1%増となる685億ドルとなり、CISからの輸入額は8.7%増の114億ドルに留まったが、非CISからの輸入額では39.4%増の571億ドルと大幅に拡大した。
ロシアの1-7月期の貿易総額自体は、30.6%増の2371億ドルと順調に貿易額を拡大させている。
05年度のロシアの貿易黒字は前年期比で40%増の1201億ドルに達しており、輸入額は33.9%増の2453億ドル、そして輸出額でも28.5%増の1251億ドルをそれぞれ記録している。
露ガス最大手のガスプロムがこの第4四半期にもウクライナが返済を遅らせている債権の回収ができることになりそうである。
この度、ウクライナのYurii Boiko燃料エネルギー大臣とアレクセイ・ミレル ガスプロム会長との会談で両者が歩み寄りを見せ、今回の合意となった。
両者による合意では、現在ウクライナが抱えるガスプロムへの債務をこの第4四半期にも返済するといった内容で、07年第1四半期時点での債務内容の形態についても突っ込んだ内容となっている。
両者は、今年年末までのガス価格と来年度以降のガス価格についても今後も協議を続けるとしている。
ロシア政府が試験として50億立方平方メートルの天然ガスを市場価格で国内販売することをガスプロムへ許可を与えたことをフラドコフ首相が明らかにした。
試験販売は06年から07年に掛けて行われる予定。しかしながら、市場価格の試験導入へも条件が付与されており、その条件には独立系のガス会社が卸す天然ガス価格を下回ってはいけないというのが含まれている。
現在、ガスプロムが国内販売するガス価格は、政府により価格設定がなされているが、独立系のガス会社の卸価格はロシア政府による価格設定を受けないでいる。