サク酒造(Saku Brewery)が昨年売上げを19%増加させ、収益を57%も拡大させた。06年度の販売量は9200万リットルに達し、売上げ高7億7200万クローン(4900万ユーロ)、収益1億1800万クローン(800万ユーロ)となった。
同社のエストニアでのビールシェアは46.6%でこの1年で2%増加している。国内販売は、全販売高の88%となる6億7600万クローンで、輸出は05年度から35%増の9400万クローンとなっている。
主な輸出先にはラトビア、リトアニア、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、アイスランド、カナダ、アメリカなどとなっている。
増収増益の発表を受けて株価も反応し、寄り付き直後から株価は急激に値を上げ、寄り付きの15.15ユーロから一時は10%以上の値上がりとなる16.48ユーロまで値を上げている。
ひと段落したところで株価は安定し始め、11時30分の時点で15.9ユーロ前後での取引となっている。
また、決算発表に伴い、06年度の配当について配当総額2億クローン、1株あたり25クローン(1.6ユーロ)を予定していることも明らかになった。
エストニア最大の百貨店グループ タリーナ・カウバマヤ(Tallinna Kaubamaja)の06年度決算が発表された。
同社によると、昨年の売上高は47%増の42億クローン(2億7100万ユーロ)となり、収益は05年度から約3倍増となる2億7300万クローン(1700万ユーロ)を記録した。
百貨店事業からの売上げは05年度の売上げに29%増となる2億8900万クローンを上乗せし、収益を3倍強増の1億500万クローン(約700万ユーロ)と利幅を大きく伸ばしている。
スーパーマーケット事業(Selver)では、売上げは05年度から56%増となる10億クローン(6700万ユーロ)を上乗せし、収益は約4倍増の1億1400万クローン(700万ユーロ)にまで急増させた。
また、不動産部門では、売上げが05年度から170%増加したことを受けて、収益は2倍増の6000万クローン(400万ユーロ)と順調に業績を伸ばしている。
個人借入れが昨年春を境に、徐々に減少している。昨年エストニアでは個人、法人を含めると05年期比で230億クローンも融資残高が増加している。
ハンサバンクのPriit Poldoja代表は、エストニアの不動産価格は既に高止まりし、一般市民の手に届くところにはなく、給与増が望まれる今年も多くの市民には不動産購入は高嶺の花になっていると示唆する。
同氏によると、ラトビアでもエストニアと同じような状況にあり、強いて言えば、リトアニアではまだ若干の余地があるという。
また、同代表は、07年度も住宅ローンが06年度の様な件数を続けたとすれば、融資額は40%近く引き上げられる水準になると仄めかしている。ただし、07年度は06年ほどの住宅融資は起こらないと今年の見通しにも言及している。
同様にサンポバンクの財務部長Ivar Pae氏も今でも市民は借入れを増やそうとしているが、同行としては融資判断はこれまでのような基準ではなく、厳選していくことになると示唆している。
シェア2位のSEB Eesti Uhispank代表であるMart Altvee氏は、法人向けの貸し出しで不動産向けが43%を占めている現状は健全ではなく、融資判断はより保守的にならざるを得ず、融資額も減らしていくことになると示唆している。同行の06年度の融資残高は44%増の602億クローンに達している。
最大手ハンサバンクの融資残高は、昨年50%増の944億クローンに上っており、住宅ローン市場12万5000世帯のほぼ半数を顧客としている。
タリン郊外のHaaberstiにタリン一の高層ビル建設が計画されている。同計画はYevgeni Lustin氏とKarlyshev一族によるもので、サク・アリーナに連なる土地に120メートル、32階建ての高層ビルを建設するという。
彼らはConfusion Foodsのオーナーで、05年度の売上げ高は6800万クローンに達し、当時1850万クローンを配当に出している。
ポーランドの石油会社PKN Orlenがこの1月に行った株式買い取り提案と同額となる1株10.25リタスで市場に出回る残りの浮遊株を買い取る意向であることを示唆している。
マゼイキウ・ナフタでは、既にヴィルニス証券市場に2月20日に強制的に株式の償還を行うことを伝えてある。
1月中旬の株式買収提案の際、同社はマゼイキウ5.06%の買取りに3億6776万リタスを投じている。同社は、これまでに84.36%の株式を取得しており、引き続き、全株取得まで少数株の買取を続ける意向を明らかにしている。