小売世界最大の米ウォルマート(Wal-Mart)が数年以内にもラトビアへ進出する可能性があるとラトビア商業協会のHenriks Danusevics氏が示唆している。
同紙によると、ウォルマートは2012年から2015年にはラトビアに旗艦店を開設するだろうと独自の見通しを明かしている。
同氏は、ウォルマートの代表者と既に会っているとし、今年度中にもラトビアへ視察に来る計画であると語った。
これまでにドイツのLidlもラトビアへの進出を窺っていたが、市場規模が十分ではないことを理由に進出の計画を撤回している。
オリンピックカジノ(Olympic Entertainment Group)が競合のクリスティーンカジノ(Kristiine Kasiino)を親会社であるKC Gruppから2億5100万クローンで買収したことを1日発表した。
買収手続きに入る前にエストニア競争管理当局から買収の承認を得ることになる。
オリンピックカジノは既にエストニア最大だが、クリスティーンカジノを買収することで事業基盤を強化する狙いで今回の買収を決めている。
これまでにクリスティーンカジノは政府の規制強化に沿ってカジノ事業から撤退し、会社資産を不動産事業に注力し、事業換えも視野に入れていた。
オリンピックカジノによると、クリスティーンカジノが運営するカジノ11店舗は引き続き事業は続けていき、1年以内にロゴをオリンピックカジノへ付け替えていくという。
2006年末までの両社の市場シェアは、オリンピックカジノが34.4%、クリスティーンカジノが7.2%であった。今回の買収が承認されれば、オリンピックカジノの市場シェアは41.6%に上ることになる。
元ノンバンクで銀行ライセンスを昨年取得したBIG Pank(Balti Investeeringute Grupi)の06年第4四半期の収益が大きく拡大した。
昨年第4四半期の収益は、5490万クローンに達し、金利収入が05年第4四半期から2.5倍となる8620万クローンと大きく伸びた。
BIGグループの資産総額は第4四半期に18%増加した12億クローンとなり、こちらも05年第4四半期期比で2.16倍と好調な事業業績が会社資産も持ち上げるのに貢献している。
昨年は、年末までにローン客数が4万4000人に上り、第3四半期が終わった時点からも50%強も客数が増加している。顧客獲得に成功した背景は、SMS方式の簡易ローンが順調に伸びたこととラトビアでの郵便局内に設けたローン事業が成功したことにある。
タリンク・グループが所有する高速艇HSC Tallink Autoexpress 3をArab Bridge Maritime Co.へ売却する契約に署名したことを明らかにした。
売却価格は820万ユーロで、高速艇の引渡しは07年4月末の予定。
Autoexpress 3は1997年の完成で、最大乗船客数580人、乗船車能力550台の大きさを誇る。
07年1月期のラトビアのインフレ率が7.1%となり、EU内で第2位の高さを記録した。インフレ率が最大となったのは、ハンガリーで8.4%であった。
Eurostatによると、これまで連続して域内最高のインフレ率を誇ったラトビアも06年12月期の6.8%から若干の上昇になったとは言え、漸くトップの座を他国へ譲ることに成功した。
ハンガリー、ラトビアに次いで高いインフレを記録したのはブルガリアで6.9%、隣国のエストニアは5%、リトアニアでは4%と何れも依然高いインフレ率に悩まされている。
一方で、域内で最低のインフレ率を記録したのは、マルタ1%、フィンランド1.2%、キプロス1.4%などであった。