衣料品販売大手のAprangaが税引き前収益として07年第1四半期に4倍増となる好決算を記録した。MG Baltic傘下の同社は、昨年の第1四半期に143万リタス(41万3000ユーロ)の収益を上げていたが、今年度は570万リタス(165万ユーロ)を達成した。
元々同社では、今期の収益を少なくとも3.5倍増にはなると予測していた。
Aprangaグループ全体の売上高は58.6%増の9180万リタス(2660万ユーロ)であった。
ハンサバンクのPriit Poldoja代表が今年度の融資市場は25%の成長が期待されると示唆している。
第1四半期決算内容の報告の中で、同代表は、バルト3国の住宅ローン市場を分析すると、リトアニアでは今年も順調な事業が期待できるのとは対照的にラトビアでは今年は難しい舵取りとなると言及している。
同報告書の中に今年のバルト3国の融資市場は35%成長が見込め、同様にエストニアでも25%の拡大が期待できると記されている。
バルト3国最大の金融グループであるハンサバンク・グループ(Hansabank Group)が四半期ベースで07年第1四半期の純利益が1億900万ユーロを記録し、過去最高益となったことを25日発表した。
グループ純利益は昨年同期比で66%の増益となったほか、総収益は51%増の2億2200万ユーロを記録した。
また、昨年度の融資残高は、54%増の162億ユーロに達している。四半期毎を見ると、第3四半期が61%増、第4四半期が59%の増加をそれぞれ記録していた。
同行の今年度の融資残高の伸びは、エストニア、ラトビアで減少すると予測されている。
ロシアの日刊紙コメルサントがこれまでリトアニアに石油を供給し続けてきたドゥルジュバ・石油パイプライン(Druzba Pipeline)の利用が停止することになると報じている。
パイプライン調査の結果、同パイプラインの多くで修理箇所が見つかり、実際には全てを作り直さなければならないほど問題が深いという。
この23日にロシア環境・工業・核・監督局(Rostechnadzor)がUnechiaからPolockまでの同パイプライン上に8000箇所近い問題を発見したと発表している。
レポートによると、パイプラインは既に厚さが足りず、あちらこちらに硫黄が許容量を超えているという。
実際に問題箇所は、パイプライン全体の95%から発見されている。同パイプラインはこれまで年間1500万トンの石油を輸送してきたが、パイプラインを管理する露トランスネフチが再構築の意思がないことから、同パイプラインはこのまま使用停止されることは間違いない状態となっている。
リトアニア財務省が2010年までに平均月給(税引き前)が06年度の1500リタスから53%上った2289リタスまで上昇すると予測している。
同省では、同期間中の失業率については、06年度の5.6%から若干の改善となる5.1%にまで低下すると予測する。
財務省によると、近年の経済拡大は与信ブームが背景にあり、今後数年は経済規模はこれまでの様な急成長は期待できないとしながらも順調に経済成長が期待できると分析している。
同省のGDP成長率予測は、07年度7.2%、08年度5.3%、09年度4.5%、2010年度5.2%とそれぞれを予測している。