モスクワの不動産価格が1平米4000ドルの壁を越えてしまった。
昨年、市内のマンション価格は2倍以上の値上がりを記録しており、05年10月頃のマンション価格は1平米1900ドルであったが、今では倍払っても足りないといった猛烈な不動産価格の高騰となっている。
不動産価格の高騰は首都モスクワに集中している。モスクワの不動産価格は一晩で異常なほどの値上がりを見せており、既にロンドン、ニューヨーク、東京などを上回って世界で最も高い都市となっている。
ロシア中央銀行によると、9月期のロシアのインフレ率が0.2%となった。
中央銀行では10月期のインフレ率を昨年同期の0.6%を下回ることに期待を寄せており、通年での今年度の目標インフレ率8.5%を変更するつもりはないと示唆している。
しかしながら、今年1-8月期のインフレ率はこれまでに7.1%を記録しており、同行のAlexei Ulyukayev副総裁は、今年度のインフレ率目標は上げざる得ないかもしれないと9%への引上げの可能性に既に言及している。
ロシアのガス大手ガスプロムが、TNK-BPの株式をもしロシア側の株主が売る意思がある場合には、株式の取得意思があることを示唆している。
政府主導であるガスプロムの狙いは、ロシア政府がTNK-BPのロシア側株主に07年までに株式を売却することで圧力をかけていることから、暗に今回の株式取得提案は、政府主導であることを示唆するものとの見方が強くなっている。
ガスプロム・ネフチのAlexander Ryazanov代表は、TNK-BPにとって流動性資金の確保や国内第2位の地位を固めるのに必要な動きであると示唆している。
TNK-BPの市場価値は400億ドルあり、BPでは50%の株式取得に70億ドルを支払っている。
スイスのアルミの大手商社であるグレンコア(Glencore)がロシアのRusAlとSUALとの3社合併から弾き出される可能性が指摘されている。
ロシアの2社は、もしグレンコアが合併に参加しなかった場合でも合併のシナジー効果が十分にあり、合併後の世界1位の地位は変わらないとの見通しから2社による合併も視野に入れているという。
8月に同3社は合併することで覚書に署名していた。合併後の新会社は、300億ドルの資産を持つ世界最大となることで注目されていた。
エネルギー最大手のUES(Unified Energy Systems)が保有するモセネルゴ株を21億ドルでガスプロムか傘下企業に売却する意向であることを示唆している。
ガスプロムではモセネルゴ株14.6%を21億ドルで買収する提案を示しており、早くて今週内にもUESでは買収提案を受ける方向で動いている。
UESでは、当初モセネルゴを株式公開させ市場から資金を調達させる意向であったが、例えIPOを果たしたとしても20億ドルを調達することは難しいとの見通しからガスプロムの買収提案を受けることに傾いている。
もしガスプロムがモセネルゴ株14.6%を取得した場合、既に保有している株式と合わせて52.6%となり、子会社化することになる。一方でUESでは現在50.9%を保有しているので例え約15%を放出しても依然36.3%の株式を保有し続けることになる。