世界シェア25%を占めるロシア最大のダイアモンド会社、アルロサ(Alrosa)が06年度分の配当として05年度期比14%増の配当金を出すと示唆している。
配当額は、1株11200ルーブルとされ、総額は22億4000万ルーブルに達する。05年度分の配当額は、1株9810ルーブルであった。
ガスプロムがTNK-BPからコビクタ・ガス田の権益を廉価で取得することに成功した。TNK-BPはイギリスBPと露TNKとの合弁会社である。
今回のコビクタ・ガス田売却は、ロシア政府の圧力に屈したとの見方が強く、外資のロシア国内での事業に大きく影響を及ぼすと見られている。
TNK-BPは、コビクタ・ガス田の権益を所有するロシア石油株62.9%をガスプロムへ7億〜9億ドル(約870億―1100億円)で売却することになる。コビクタ・ガス田の事業価値は200億ドルと試算されていることから、極端に安い価格で半ば半強制的に売却されたことになる。
今回の権益売却によりBPとTNKの関係が解消されるか否かは現在の所、定かではない。
自動車ローンや住宅ローン残高が消費者ローンの増加と共に伸び続けている。
国内の銀行では、今後も国内の融資市場が拡大していくことを予見しており、特に住宅ローン、自動車ローン、クレジットカードなどの分野が有望だと見ている。
融資市場は、今年年末までに250億ドルの拡大が予測されており、最終的に市場規模は1100億ドルに達すると見られている。アルファバンクのリテールを率いるAlexei Marei氏によると、ロシアの融資市場は昨年80%以上拡大し、870億ドルに達したという。
Marei氏は、今後1〜2年は融資市場は急速に拡大し、一方で一部分野で縮小が始まると分析する。
アルファバンクの融資比率は、40%が個人向けで、10%がクレジットカード、25%が自動車ローン、20%近くが消費者ローン、そして残りが住宅ローンなどとなっている。
中国向けの天然ガス供給が頓挫しかねないようだ。
サハリン 2及びKovyktaプロジェクトでロシア当局が臍を曲げている中、もう一つのプロジェクト サハリン 1でも先行きが曇り始めている。
エネルギー省では、ガスプロムが主張するサハリン 1から産出される天然ガス全てを国内向けとするという意見を支持しており、エクソン(Exxon Neftegaz)が主張する中国に供給するといった意見を一蹴している。
Andrei Dementyev産業エネルギー副大臣は、サハリン 1のガスが外国に廻った場合、国内のガス供給は不足してしまうと中国向けと主張するエクソンと対峙するコメントを出している。
ガスプロムのAlexander Ananenkov副代表も極東の4つの地区が年間に必要とする150億立方メートルのガスが中国に輸出されることはロシアにとって有益ではないとエクソンの主張に対立しており、政府と同じ意見を示唆している。
エクソンでは、06年10月に中国のCNPCとの間で年間80億から100億立方メートルの天然ガスを供給する仮契約を結んでいる。
ロシア最大の銀行スベルバンク(Sberbank)が1-5月期に444億ルーブルの純利益を計上したことを20日発表した。
昨年同期には、371億ルーブルの利益となっていた。
今年上半期の純利益を同行では510億ルーブルと予測しており、現状では500億から520億ルーブルに落ち着く公算が高まっている。