エストニアの最大手不動産開発業者の一つArco Varaが昨年過去最高となる2億1700万クローンの収益を計上した。
06年度収益は、05年度期比でほぼ倍増している。
高収益を背景に、同社株主Arti Arakas氏、Richard Tomingas氏、Hillar-Peeter Luitsalu氏の3名は、配当を行うことを決め、計3200万クローン(約3億2000万円)の配当を受け取ることになる。
昨年は、いくつかの大型プロジェクトが上手く行った一方で、住宅部門での失敗を上手く補った。
06年度の売上高は05年度の4億7500万クローンから微増となる4億8300万クローンであった。
ロシアのSeverstaltransが進めていた自動車組み立て工場の建設計画がエストニアとロシアとの関係が悪化したことを理由に中止されたことが7日明らかになった。
Severstaltransは、エストニアに中国から各部品を輸入し、年間1万2000台あまりの四駆を組み立てる計画をエストニアに立てていた。
同社では30ヘクタールの土地を取得し、工場建設を計画していた。組立工場建設計画では、約8000万ドルが投資される予定であった。
ロシアの化学会社アクロン(Akron)がエストニアで計画していた投資計画をエストニアとロシアの関係悪化を理由に白紙に戻すことを示唆している。
同社は、ムーガ港(Port of Muuga)にターミナル建設を計画していた。
アクロンのAlexandr Popov副社長によると、同社はDry Bulk Terminal(DBT)の45%の株式取得オプションを所有しているという。既にターミナル自身の取り扱い許容量が不十分であることから、新たにターミナルの拡充を予定していた。投資計画総額は約4000万ドルであった。
大手家具メーカーのイケア(IKEA)オーナーであるIngvar Kamprad氏がエストニアとロシアの外交問題が同社事業に問題を齎す可能性を懸念している。
同氏は、エストニアとロシアとの間で発生している問題がイケアが築き上げたロシア政府との良好な関係に問題を及ぼさないか懸念していると示唆している。
イケアは、モスクワや他都市に24億ドルを投資しており、最終的に全土に50店舗を展開することを目指している。
スウェーデンを本社とするイケアが、エストニアとロシアの問題にスウェーデンが巻き込まれることを危惧していると思われる。
株式公開を果たしたばかりのメディアグループ エクスプレス・グループ(Ekspress Grupp)が07年第1四半期の決算内容を発表した。
同期の売上高は2億5000万クローン(1600万ユーロ)に達し、06年同期比で18%の増加となる。
純利益も1820万クローン(120万ユーロ)となり、6%増加となった。