ラトビア、リトアニア、エストニアの銀行協会によると、バルト3国の総銀行資産高が07年第1四半期に7.4%増加した。
増額分は実に40億7300万ユーロに上る。
ラトビア系の銀行資産は9%増加した246億6800万ユーロで、リトアニアのそれは6.5%増加した181億7400万ユーロ、そしてエストニアのそれは6.1%増加した162億3600万ユーロであった。
ラトビア国内で最大の土地長者であるGatis Saknitis氏が、所有する土地の過半数を06年度中に売却していた。
国立不動産登記局のデータによると、昨年、大きな面積の土地を所有する市民等の20%近くが土地を手放していたという。
昨年、国内最大の土地を所有し、Mono Holding代表でもあるGatis Saknitis氏が所有する土地の過半数をMihails Ulmans氏に売却していた。
05年末までは、Saknitis氏が所有して土地面積は4253ヘクタールに上り、同氏の母親であるAgra Sakniteも2610ヘクタール、そしてSaknitis氏が所有する企業GS Nekustamie IpasumiとAgentura GSもそれぞれ803ヘクタール、2699ヘクタールの土地を所有していた。全て合算すると1万ヘクタールを上回る土地持ちであった。
エストニアでロシア向け商品製造を行うフィンランドの酪農メーカーValioがプーチン政権支持の『若き親衛隊』が作成したブラックリストに載せられてしまった。
これによりサンクトペデルブルグでは、Valioがエストニアで生産するチーズブランドAtletとヨーグルトブランドGefilusが販売できなくなっている。
07年4月期の商品及びサービス価格が平均で06年4月期比で5.5%も上昇した。
価格上昇が顕著であったのは、住宅で13.8%も上昇し、ホテル&レストランなどで8.8%、食品及び非アルコール系飲料で8.7%と高い上昇があった。
一方で、通信および運輸のそれぞれで-1.9%、-0.3%を記録している。
欧州委員会がエストニアの経済見通しに言及し、貿易赤字が外国からの直接投資が依然続いていることから、悪化し続けていると懸念を示唆している。
同委員会では、今年のエストニア経済をGDPが8.7%、インフレ率が5.1%と予測している。また、08年度のGDPとインフレ率をそれぞれ8.2%、5.3%と予測する。
その他には、隣国ラトビアのGDPを07年度9.6%、08年度7.9%、リトアニアのGDPを07年度7.3%、08年度6.3%とそれぞれ予測し、ラトビアのインフレ率については、今年7.2%、08年度を6.2%と依然高留まりが予想している。