北欧最大の通信会社グループTeliaSonera ABがエストニアの通信市場を握るAS Eesti Telekomに対して、現金による買収提案を行ったとBBNが報じた。
TeliaSoneraは、現在 AS Eesti Telekomの株式60.12%相当を所有するBaltic Tele ABを完全子会社化しており、今回の買収提案は残る株式全てを買い取ることを示している。
TeliaSoneraでは、株式買い取りとして1株につき93クローン(約809円)をEesti Telekomに通知しており、この買収オファーは、過去3ヶ月間の同株価に29%弱のプリミアムを載せている。
また、最終同意合に達すれば、買収総額は51億1700万クローン(約445億1800万円)に及ぶ事になる。
今回の株価買い取り提案により、株式市場は早朝の寄り月から買いが殺到し、株価は瞬く間に上昇し、23%高で取引されている。
同時に買収提案を受けているリトアニアのTEO LT株は更に上昇し、30%の高騰を見せている。TEO LTの株式買取では、1株を1.83リタス(約72.3円)で37.06%相当分にあたる2億8786万9862株を取得するとしている。
LETAによると、雑誌『Pastaiga』が最新号で国内の富豪で誰が一番影響力を持っているかといった記事を掲載した。
それによると、リガ市長であるAinars Slesers氏がラトビア一の影響力をもった大富豪だと評され、ヴェンツピルスのAivars Lembergs市長や人民党の設立人Andris Skele氏がそれに続いている。
そして、第4位にはRietumu bankaのLeonids Esterkins会長、第5位には同行の共同経営者であるArkady Sukharenko氏、第6位にAizkraukles bankaの共同経営者Olegs Fils氏が続く。
これまでは国内最大の金融グループであったParex bankaの代表を務めていたValerijs Kargins氏がこの栄誉を得たきたが、同行が経営破綻してからは同ランキングから姿を消している。
また、同ランキングで上位に評された女性は、Baltic Cosmetic Holdingで代表を務めるIeva Plaude女史であったが、昨年度の14位から23位へ大きく順位を落としてしまっている。
ERRによると、バルト3国最大の金融グループSwedbankの法人部門を束ねるArtjom Sokolov氏が既に多くの企業ではこの経済環境に適応し始め、今後は更に市場や顧客獲得に向けて努力をする時期にあると示唆している。
同部長にyると、今はあらゆる投資をするには最適な時期で、資産価値がかなり落ちていることからも高品質ななものを安価で手に入れられる絶好のタイミングにあるという。
同氏は、企業は海外のニッチ市場を目指すべきで、競争の少ない市場や商品を提供すべきだと提案している。
LETAによると、北欧やスイスなどの主要都市は世界でも最も生活費がお高い都市であるという。
スイスの大手銀行UBSが毎年発表する生活費世界ラインキングで、今年はオスロ、チューリッヒ、コペンハーゲンが世界のトップスリーとなり、次いでジュネーブ、東京、ニューヨーク、ヘルシンキ、ウィーン、パリ、ダブリンなどが続いた。
同ランキングでは、バルト3国はリガ44位、タリン53位、ヴィルニス54位と調査対象国73カ国中でも中位に位置した。
また給与水準も調査対象とされ、デンマークやスイスなどが上位を占め、その他ではニューヨーク、オスロ、ロサンゼルス、ミュンヘン、フランクフルト、ダブリンなどが上位に来た。
同様の調査では、バルト3国は、リガ50位、タリン42位、ヴィルニス48位といった結果であった。
09年6月期の輸出統計が発表され、輸出額は94億クローン(約817億8000万円)となった一方で輸入は94億クローン(約852億6000万円)となり、大幅に貿易赤字が縮小し始めている事が明らかになった。
輸出額自体は前年同月比で13%縮小し、輸入では30%も大幅に減少した。
貿易赤字は4億クローン(約34億8000万円)に留まり、昨年の6月からは実に8分に1にまで縮小した。
輸入の実に4分の1となる27%を石油関連が占め、同時に石油商品の輸出も昨年6月からは倍増と石油関連の貿易が活発な月となり、同関連では2億クローン(約17億4000万円)の収益を上げている。