登記所によると、リトアニアの住宅価格が07年第1四半期に33%の値上がりとなった。昨年第4四半期との比較では、丁度10%程度の値上がりとなる。
首都ヴィルニスの不動産価格は、28%の上昇となり、四半期比では1.7%の微増に留まった。今期の上昇幅が微増に留まっていることから、首都の住宅市場は安定し始めていることが顕著となったと見られている。
リトアニア不動産組合代表のDalia Bardauskiene女史は、今年の下半期には5〜10%の上昇となるという見通しを示唆している。
住宅格の上昇は、主に供給不足を背景にしているとされ、現在、建設許可がなかなか出ない状況を踏まえると、今後も値上がりは継続すると見られている。
Andrus Ansip首相によると、エストニア政府がロシア政府に対して、エストニアのネットインフラへ無数のアタックを繰り返した5月月初の追跡作業に協力してもらえるように依頼をかけている。
サイバーアタックが発したロシアとバルト3国との関係悪化は、現在でも殆ど解決策を見出すことが出来なくなっているが、ロシア政府が政府の関与を否定していることから、エストニア政府では、ロシアへ政府として追跡に協力してもらえないかと模索しているという。
5月月初のサーバーアタックでは、エストニアの政府機関から、新聞社、学校、そして銀行に至るまでサーバーダウンし、サービスが滞ってしまった。
エストニア統計局によると、5月期の消費者物価指数が昨年同期比で5.7%の上昇となった。
物価上昇が顕著であったの不動産部門で、13.8%上昇し、次いで福祉8%、ホテル、カフェ、レストランなどでは9.6%、そして食品及び非アルコール飲料が7.8%の上昇となった。
株式公開を目前とした不動産開発最大手のアルコ・バラ(Arco Vara)の大株主である3名がそれぞれ億万長者になることはほぼ間違いないようだ。
アルコ・バラでは、IPOでの株価を40.5EEK(約405円)としており、この計算では大株主であるArti Arakas氏、Hillar-Peeter Luitsalu氏、 Richard Tomingas氏の3名は、それぞれ9億1500万クローン(約91億5000万円)以上を得ることになる。
資産額を比較すると、エストニア大富豪上位10位に匹敵する規模となり、丁度タリンク会長のEnn Pant氏に次ぐ大富豪となる。
6700万株の同社株は、Toletum Ltd 及びHM Investeeringud Ltd名義で、Toletum LtdはArti Arakas氏とRichard Tomingas氏の持ち株会社であり、HM Investeeringud LtdはHillar-Peeter Luitsalu氏の持ち株会社である。
今回のIPOでは、同3名は約700万株を売却する予定で、2億8100万クローン(約28億1000万円)を得ることになる。
個人の所得合計が昨年612億クローン(約6120億円)近くとなり、05年度を22%以上も上回った。
エストニア税務関税局によると、53万412件の税金の還付請求を受けていることを明らかにした。納税申告及び還付請求から、月給平均は9300クローン(約9万3000円)となり、05年度の7000クローン(約7万円)を大きく上回ったことが判明した。
今回の還付総額は、15億クローン(約150億円)に上る計算で、05年度を41.5%も上回ることになる。