アルコバラのIPOでハンサバンクの投資ファンドが一切応募していなかったことに注目が集まっている。
実際の所、IPOにはSEBが運用するいくつかのファンドが大量に株式を取得していた。
ハンサバンクでファンドを運用するAlvar Roosimaa氏は、アルコバラは調達した資金をエストニアへ投資するのではなく、ルーマニアやブルガリアへ投資するといった経営姿勢に共感することは出来なかったと応募しなかった理由を示唆している。
投資会社Invaldaが家具メーカーMinijaの株式88.88%を売却したと21日明らかにした。売却額や売却先については説明をしていない。
InvaldaのDarius Sulnis社長は、Minijaは事業規模が小さすぎ、これまでに何度も赤字を出してきており、経営陣の総辞職や増資などの手もあったが、最終的に売却を決めたという。
Invaldaはその他にVilniaus BaldaiとKelio Zenklaiという家具メーカー2社を保有している。
医薬品大手のサニタス(Sanitas)が1-5月期に1554万6000リタスの純利益を計上した。
同社によると、利益を大幅に引き上げたのはスロバキアの子会社Hoechst-Biotikaとポーランド子会社Jelfaの両社が好調で、両社の利益は昨年同期の1164万リタスから33.6%の増加となった。
サニタスの1-5月期の売上高は、1億3689万1000リタスに達しており、06年同期の2622万4000リタスから実に5.2倍となっている。
株式公開を果たしたアルコバラ(Arco Vara)の初日株価は、取引開始直後からIPO価格を下回る結果となった。
21日の取引は、345件の売買が成立し、取引高は1億1700万クローンとなった。
IPOでは、1株38クローン(2.43ユーロ)とされた同社株の初日終値は、37クローン(2.37ユーロ)で、IPO価格からは2.5%下回った。
エストニアの人口一人当たりの購買力はポルトガルのそれを上回っているという。
CIA(Central Intelligence Agency)の最新版Fact Bookによると、エストニアの購買力は世界第55位となる2万300ドルに達し、ポルトガルの1万9800ドルを上回っている。
ラトビアの購買力は、世界第64位で1万6000ドル、そしてリトアニアは同66位の1万5300ドルとなっている。
周辺国では、フィンランドは第21位の3万3700ドル、スウェーデンは第25位の3万2200ドル、そしてロシアは世界第82位の1万2200ドルだという。
新規EUメンバーでは、スロベニアが世界48位と健闘し、続いてチェコ同51位、マルタ同54位などとエストニアを上回っている。
因みに世界最高は、ルクセンブルグの7万1400ドルとエストニアの3.5倍となっている。