リトアニア最大手銀行SEB Vilniaus Bankasが今年上半期の純利益が67.1%増加した2億2040万リタスに達したことを発表した。
利益には、傘下企業からの配当、4580万リタスも含まれている。期間中の融資残高は44.1%増加し33億リタスに上っている。
リトアニアの肥料メーカーLifosaが07年上半期に前年同期比で336%増となる4921万リタスの収益を計上したことが発表された。
この半年間に同社の売上高は8%増の3億3589万6000リタスに留まっていた。6月単独の売上高は、195%増の5360万700リタスと大きく増加した。
同社では、収益増を主要商品Diammonium phosphateの販売が好調であったことを挙げている。この1年でdiamonium phosphateの価格は65%も値上がりしており、下半期は上半期以上に収益増が見込めるという。
バルト3国各国では、2002年から2006年の間に外国貿易で急速に赤字を拡大させている。
エストニア統計局によると、過去5年間に貿易赤字は、エストニアで2.1倍、ラトビア2.3倍、リトアニア1.7倍の拡大を記録した。
この5年間にエストニアの輸出高は2.1倍、ラトビアとリトアニアでは2倍にそれぞれ増加している。その一方で輸入は、エストニアとラトビアで2.1倍、リトアニアで1.9倍も増加した。
06年度も輸入増の傾向は硬く、輸出力が低下していることも重なり、貿易赤字が急速に悪化してしまった。
バルト3国全体では、06年度の輸出高は3730億クローン、約4兆円あまりで、リトアニアが全体の47%、エストニア32%、ラトビア21%などとなっている。
輸出高では、5490億クローン、約5兆9000億円あまりとなり、リトアニアが全体の44%、エストニア30%、ラトビア26%となっている。
タリンの主要生活用水供給会社Tallinna Vesiが今年上半期に売上高が13.4%増加した2440万ユーロとなり、税引き前収益も前年同期からは60万ユーロほど増加した1110万ユーロとなったことを発表した。
上半期中の主要営業活動からの売上高は2080万ユーロに上り、飲み水の販売や排水処理事業から1940万ユーロの売上を計上した。
ラトビアの最大手IT企業であるSAF Tehnikaが06年/07年度分の決算を発表し、売上高が1350万ラトとなったことが明らかになった。
同社は、開発が遅れてたため受注した案件の処理が今期に間に合わなかったことを踏まえ、今期の決算には落胆しているとコメントしている。
同社では、世界62カ国に製品を販売しており、欧州では06年に始めたSAF SDHの販売が11%増加し、CISでも携帯電話市場が急速に拡大していることから売上が41%も増加している。
しかしながら、アジアでの売上は19%の減少となり、特にインドから受注した案件の処理が遅れたことで、業績全体を圧迫させてしまった。ただし、同案件は、この7月から徐々に発送を始めており、問題は解消されつつある。
売上が最大の減少を記録した地域は南アメリカで、特にコロンビアでの需要が急速に減ったことが影響し、その他にもブラジル政府による国内企業の保護政策から、新規受注が伸び悩んでしまった。
一方で最大の伸びをアフリカで記録し、この1年で63%の増加を記録した。
今年度の決算で収益が減少した背景は、第4四半期に発送する計画であった大型案件が遅れたことが足を引いた結果となった。SAF Tehnikaではコストカットを始めており、今後徐々にその効果が見え始めると見られている。