石油ガス大手ガスプロムの金融部門ガスプロムバンクが親会社からの13億ドルの資本注入の他にも株式公開を目指す事業戦略計画を練っている。
ガスプロムバンクでは、07年下半期の早々にも株式公開を果たしたいとしている。
ロシア第3位の大手銀行であるスベルバンクの株式公開のニュースが報道されたばかりで、両行に通じる問題は共に政府が大株主についていることとされている。スベルバンクは旧ソ連時代の預金銀行(Saving Bank).
スベルバンクは株式475万株を売却し100億ドル近い資金調達を目指している。そのほかにも旧外国貿易銀行として活躍したVenshtorgbankも来年度には株式公開を目指している。
来年度は大手銀行のIPOラッシュになることが鮮明になり始めていることで、ますますロシア証券市場から資金から枯渇することに懸念が生まれている。
ガスプロムバンクのIPO原案では、株式10%弱を2〜3年をかけて市場売却するといった内容となっている。
ロシアの大手地域間商業銀行(地方銀行)Svyaz-bankが06年1-9月期に6億2100万ルーブル(約2300万ドル)の収益を計上し、昨年同期から546%増を記録したことを26日発表した。
同行の高収益は数年前から実施している行内のハイテク計画により生み出された部分が多いと広報がコメントを発表している。
Svyaz-bankの総資産は06年10月1日時点で373億ルーブル(約13億8000万ドル)となっており、年初からは17%も増加している。
同行はロシア中央銀行が発表する国内上位30行の1行で、顧客からの預かり預金は10月1日までに25.5%増の316億ルーブル(約11億7000万ドル)に達し、融資残高も39.8%増の203億ルーブル(約7億5200万ドル)を記録している。
Andrei Novikov国務副大臣は26日、ロシア国内でのマネーロンダリング(資金洗浄)規模が2500億ルーブル(約93億ドル)から3000億ルーブル(約112億ドル)程度であると示唆した。
マネロンの中心になっているのは与信業務や金融事業を営む業界に特に多い。06年1月から9月までに与信、金融関係が関与した全犯罪に占めるマネロン比率は31.1%に達し、昨年度からは28.6%も増加した。
中央銀行では、マネロンの監督を強化し、不法行為を手助けする銀行らから免許の剥奪を行うことを決めている。今年はこの9ヶ月間に既に49行が国務省の指示で解散させられている。
調査対象となった犯罪件数は60件以上に上り、マネロン総額は1520億ルーブル(約56億5000万ドル)を上回っている。
国内の廉価な天然ガス価格によりロシアの製造業者が代替エネルギーへの移行を躊躇う原因になっているとプーチン大統領がテレビ番組の中で発言している。
国内の製造業向けのガス価格が安く供給されていることを受けて、石炭、燃料オイル、その他の燃料などを利用することを躊躇している兆候があると露大統領は示唆しており、プーチン大統領が念頭に置く国内のガス価格の引上げ案に市民からの同意を取り付けたいという思惑が囁かれている。
現在、国内のガス市場は、政府主導によって価格が決められているガスプロムが市場を独占しており、国内の赤字分を市場価格で売買される輸出分(黒字)で補う形を取っている。
ガスプロムの国内メーカー向けガス価格は1000立方メートル43.12ドルで取引されており、欧州向けの平均250ドルからはほぼ五分の一となっている。
モスクワのブロードバンド インターネット接続市場が06年度中にも45%増の1億9500万ドルに達すると市場調査会社J'son & Partnersがレポートを発表した。
ブロードバンド利用者数は今年上半期に63%増の80万人に達し、年内には100万人を超えると見られている。
モスクワのブロードバンドの普及率は今年中旬までに20%まで上昇し、国内の大型都市平均の3.5%を大きく上回っている。