07年上半期にオフィス家賃が10%、売買価格で20%も値上がりしているという。
Invalda Group傘下の不動産会社InRealによると、現在、首都ヴィルニスのオフィス市場は最新設備が整ったビルが大きく不足しており、今後、1〜3年かけて漸く北ヴィルニス地区に12万平米のオフィススペースが整うという。
商業ビルはこの何年か継続的な需要増の中にあり、需給バランスの悪化からオフィスのレンタル代も売買価格も経済成長と共に値上がりを続けている。
金融アナリスト等がラトビア政府が施行したインフレ対策が上手く機能しておらず、ほぼ全ての産業で価格が上昇し続けていると指摘している。
経済省では今年のインフレ率が8%になると予測するが、この数字は最近7年間でも最高水準にある。
SEB Unibankaの金融アナリストAndris Vilks氏は、インフレ対策は期待を大きく下回る結果になっており、物価はどの産業でも上昇していると指摘する。
インフレ率は、食料品価格の上昇が止められない限り下降は望み薄で、且つエネルギーセクターでも価格が欧州平均まで値上がりが続くのであれば、物価上昇は完全に管理が効かなくなると懸念されている。
商品価格は、ラトビアは隣国の水準を上回りつつあると見られるが、強いてエストニア、リトアニアと比較するとすれば、ラトビアの市場は競争がそれほど厳しくはなく、流動性のある資金が市場の顕在することだとの声も上がっている。
リガのショッピングモールSpiceの07年上半期の売上高が3545万ラトに上り、昨年同期比で47%増を記録した。
この半年間に366万302人が同モールを訪れており、来場者数も昨年から26%も伸びている。
来場者数及び売上高の増加に貢献したのは、国際的なブランド、Zara、New Yorkerといったものの進出やアウトレットの充実などが上げられる。
まだまだ規模拡大を図っている同モールでは、全て完工すればフロア面積は10万平米となり、ラトビア最大のショッピングモールに生まれ変わる。
出版大手のEkspress GruppがDelfiを8億4600万クローンで買収することを決めたが、収益構造の改革には必須であったと見られている。
Delfiはバルト3国最大のウェブサイトで収益性が大変高い。実際に企業価値は買収金額を見ても明らかで、04年の売却時には8100万クローンに過ぎなかったが、今回は正に10倍の値が付けられている。
Ekspress Gruppでは、市民等がネット上での購買を受け入れているとの思惑で、収益を向上させることを狙って買収したと見られている。
同社では今後2年間に収益を35〜40%ほど向上させられると強気の予測を示している。
Delfiは現在、バルト3国のネット市場の45〜48%を占める巨大サイトである。
タリン総合駅(Balti Jaam)にこの6ヶ月間に149万人の来場者があり、昨年より20万人の増加となっている。
来場総数の内の45万2540人がEdelaraudtee ASのお客で、83万5000がElektriraudtee AS、そして8万6000人がGo Railの利用者となっている。
駅構内にあるレストラン、カジノ、スパ、ヘアサロンなどを利用した旅行者は3万8000人程であった。
また、駅行内にあるハンサバンク利用者数は5万1683人であった。