やっとロシアでも認知され始めた富裕層向け銀行サービス、プライベートバンクビジネスが今後数年間に年50%以上の成長が期待されている。
100億ドルから120億ドル近い個人資産がプライベートバンクや投資顧問などで運用される今日、今後は年間30〜50%の成長率で市場が拡大すると大手コンサル会社プライスウォーターハウスクーパースが調査結果を発表した。
調査対象とされた18銀行の内の5行では、プライベートバンクの対象顧客の資産額は最低10万ドルからで、一部では50万ドルや100万ドル以上の資産を持つことを条件としてる。
プライベートバンク各行では、現在、計1万人の顧客を抱えているとされ、サービス内容としては、節税対策や相続プランなどに関しては依然多くで提供が始まっていない。
この所の石油ガス景気でロシア人が保有する資産は2010年まで毎年12%の拡大が見込まれている。ロシアだけではなくBRIC諸国などでは西側諸国の資産水準へ徐々に近づきつつあり、05年度にはロシア人の資産総額は5580億ドルを突破した。
今回調査対象とされた金融機関は、クレディ・スイス、ドイツ銀行、HSBCプライベートバンク、UBS、ハンサバンク、ピクテ、アルファ・キャピタル、Bank Globex、Zenit、モスクワ銀行、Troika Dialog、UralSib、インターナショナル・モスクワ銀行、Petrokommertz、Nomos Bank、ガスプロムバンク、Impexbank、ルネッサンス・キャピタルの18銀行。
米マクドナルドがニズニイ・ノヴゴロに新たに4店舗を建設するために約2億8000万ルーブルを投資することが明らかになった。
マクドナルドの計画では、モスクワ区に2店舗、レニンスキ(Leninsky)区に1店舗、二ゼゴロドスキ(Nizhegorodsky)区に1店舗とそれぞれ出店させる。
各店舗は約12ヶ月を要して2500平方メートルの売り場面積で建設される予定。
ニズニイ・ノヴゴロのマクドナルド旗艦店は1997年5月に出店され、現在では市内に3店舗を展開している。また、ロシア全土を見ると、マクドナルドでは1990年の進出以来、150店舗以上にまで店舗網を拡げ、売上げ高も今年は20〜30%の成長が見込んでいる。
ビジネスコンサルJ'son & Partnersによると、ロシア国内で販売されたスマートフォンの販売台数が前年期比で86%増の121万台を記録した。
スマートフォンが提供するサービスで最人気となっているのはインターネット接続で、そのほかにはテキスト・メッセージの送受信、E-mail、電子ブック、音楽鑑賞などとなっている。
購入者の多くが400ドルから600ドルの機種を選択しており、06年上半期だけで50万台強が販売され、2億ドルの販売高の記録となった。販売高は05年度からは倍増となっている。
ロシアの携帯市場では、スマートフォンは3%程度のシェアで、シェアは昨年度から2倍増となっている。
ロシア中央銀行のAlexei Ulyukaev第一副会長は31日、10月末までのインフレ率が7.5%となっていることに言及した。
同氏によると、年内にロシアのインフレ率は経済発展商務省が予測する指数約9%と同程度になるとの見通しを明らかにした。同氏の言葉では、10月までが7.5%のインフレとなり、残りの3ヶ月間に1.5%を上乗せする程度になるとの見通しであった。
ロシア政府が傘下に置く大手石油会社ロスネフチの資本金がロンドン、モスクワでのIPOを果たした後の増資で120億ドルを上乗せし、資本金総額が920億ドルに達したことをプーチン大統領が言及した。
ロスネフチはこの夏にモスクワとロンドンでロシア史上最大の株式公開を果たし、その際に株式を取得した個人投資家として同大統領は、11万5000人の個人投資家がIPOに応じていると示唆している。