タリンやタリン近郊の不動産価格が購入希望者減により最大で30%の下落となっている。
不動産会社ERI KinnisvaraのRaul Masak氏によると、価格の下落は特にインフラが貧相な不動産が顕著だという。平均では、下落幅は10〜15%程度で、一部の新規販売物件では販売を急ぐ余り30%の値下げも行われている。
中小の不動産開発業者では、この所の金利上昇により金利負担が嵩み、また不動産購入者が減少していることなども影響し、大幅な値下げをせざる得ないようになっている。
ハプサル市政府がカジノ業者2社が申請していた市中心部へのカジノ開設を却下したことを明らかにしている。
申請が却下された1社はCityCasinoで、ハプサルホテルに開設を予定していた。もう1社はAdmiralで、旧ハンサバンクビルにカジノを建設することを目指していた。
Erko Kalev市広報官は、市政府としては、市中心部にカジノを誘致することは市の政策に反するとして開設申請を却下したと却下理由を明かしている。
しかしながら、ハプサル市としては、市郊外へのカジノ開設は市としても誘致希望があると示唆している。
首都タリン近郊のViimsi地区の所得水準と漁業及び農業が主体のPiirissaar地区及びPeipsi湖地区の所得格差が3倍に達しているという。
関税局調査によると、06年度の所得格差は最大3.2倍に達し、今年は年初からの4ヶ月間に2.8倍を記録している。
タリン近郊で海岸沿いのViimsi地区にはエストニアでも有数の富裕層が多く居住しており、エストニアでも最も高級な住居があるとして有名な高級住宅街となっている。
エストニアの銀行による個人向け融資総額が6月末時点で70億クローン(約735億円)に達したという。
06年度末からは20%の増加となった。06年6月との比較では個人向け融資は53%増を記録した。法人向け融資は、今年上半期に14.6%増加した960億クローンとなっている。
金利水準は、この6月にユーロ建てでは上昇した一方で、クローン建てでは5月末には下落に転じている。ユーロ建ては5月末の時点で5.16%であったが、6月末には5.6%まで上昇した。クローン建てでは7.87%から7.61%まで下落した。
中堅最大手銀行であるUkio Bankasが今年1−7月期の監査前収益を発表し、収益額は2.7倍増となる5540万リタスを記録した。
同行では、今年の収益増の背景を戦略的事業開発にあるとしている。