ロシアの武器商社ロソボロネクスポルト(Rosoboronexport)による世界最大のアルミメーカーVSMPO Avismaの株式66%の買収作業が漸く完了した。
VSMPO-AvismaのVladislav Tetyukhin代表は、先月中に同社株の26%の売却手続きは済ませていたことを明らかにした。
この9月にロソボロネクスポルトではVSMPO-Avisma株41%をルネッサンスキャピタルから買収を済ませていた。
VSMPO-Avismaは世界のアルミ市場で27%のシェアを誇る大企業で、主要顧客にはボーイング、GE、ロールスロイスなどがある。
また、ロソボロネクスポルトでは、VSMPO-Avismaの完全子会社化は必要は無いと100%の株式取得には消極的な立場を示唆している。
ロシアの閣僚3人が国内のアルコール類販売及び製造元追尾システムのソフトウェア導入でスムーズな導入に失敗したとして懲戒を受けている。
Alexander Zhukov副首相は、Sergei Shatalov副財務大臣、Andrei Sharonov副経済発展商務大臣、Igor Rudenya副農務大臣の3人をシステム導入の失敗と監督不行届の責任者であるとして名指しした。
同副首相は、同様に財務省、農務省、経済発展商務省の役人達も同様の責任を負うとしている。
この夏にロシアで連邦安全局を交えて導入された新システムEGAISでは、瓶詰めの輸入アルコール商品や全てのアルコール含有商品は税関や税務当局が製造元が追跡できるようになっており、模造品の撲滅を主な導入目的としている。
システム自体はこの7月1日に導入されたが、国内メーカーへは1月1日から読み取り機能を持つ新ラベル(バーコード)を貼ることが義務付けされていたが、ラベル不足やシステム機材の搬入遅れ、ソフトの誤作動などが相まって、現場では全く作動しない新システムとなっていた。
鉄鋼商社国内最大手の1社であるInpromが06年第3四半期の収益が31倍増の6381万2000ルーブルとなったことを2日発表した。
06年第2四半期との比較では、利益は323.63%の増加となる。同社では今期の利益拡大の背景は、季節要因を主体とした売り上げ増と市場にマッチした価格体系から上がる収益性の向上が上げられるとしている。
同社は、国内に21の支社を展開し、親会社に投資グループの持ち株会社Inprom Groupがある。
ロシア軍がこの程、アメリカ議会が報告した発展途上国との武器売買の契約高報告書の中でロシアがフランス、アメリカを差し置いて世界一の武器輸出国となったことを否定する公式見解を発表した。
米議会調査サービスが報じた同報告書では、05年度にロシアは70億ドルの契約を結び、その内の23.2%が発展途上国であったと紹介されている。
同じくフランスは63億ドルの契約高で、20.9%の取引が発展途上国であったとしている。アメリカについては62億ドルの契約高で途上国の占める割合は20.5%であったことになっている。
ロシア側の分析では、アメリカは当年81億ドルの契約があり、実際の発展途上国向け比率は45.8%もあったとされている。ロシアは第2位となる27億ドルで比率も15.2%と低く、次いでイギリスが24億ドルで同じく13.6%とアメリカの3分の1以下であった分析された。
連邦軍事技術協力局のAlexander Denisov副代表によると、ロシアとしては確かに武器輸出で世界一の座を目指していることは認めるものの、現実はまだまだアメリカの足元にも及ばない現状にあるという。
しかしながら、04年度の米議会で報告された当時の武器売買高でもロシアは54億ドルの契約があったと報告されている。
ロシアの巨大電力会社RAO UESが06年1-9月期の収益が昨年同期比で1.8倍となる230億ルーブル(約8億5885万ドル)となったことを発表した。
第3四半期には、収益は107億ルーブル(約3億9955万ドル)となり、第2四半期比で51.7%増を記録した。
第3四半期の収益増の背景には、Taimyrenergo およびYaroslavl Retail Companyの株式売却益の計上が大きく貢献した。