07年1−8月期にリガ−ロンドン路線の搭乗客数が2.5%減少した。
リガ国際空港によると、8ヶ月間の同路線の搭乗客数は21万6624人に留まった。1年前の同路線を見ると、搭乗客数は22万2230人に上り、空港利用客数の約13%近くを占めていた。
今年は、今の所、全空港利用客数の10.5%が同路線の搭乗客となっている。
一方で人気第2位のリガ−ダブリン路線では、搭乗客数は、20%増の15万3477人に達し、同じくリガ−ストックホルム路線では、22%増の12万6286人と大幅に利用客が伸びている。
リガを結ぶ路線で最大の伸びを記録しているのはベルリン路線で、45.5%増の11万1914人が同路線に搭乗している。
リガ国際空港は、年初からの8ヶ月間に前年同期比26.2%増の206万2343人が利用している。
エストニア統計局によると、8月の生産者物価指数は平均8.5%の上昇を記録した。エネルギーコストが7.9%上昇し、生産コストも8.6%上昇している。
7月期と8月期を比較すると、生産者物価指数は特にエネルギー価格の高騰と建設材料のコストが値上がりしたことが特に影響を及ぼしている。
デンマークの最大手銀行Danske Bankがラトビア政府は財政の不均衡リスクに対して何らその対策を講じていないと痛烈に批評している。
先週、いくつかのマクロ経済に関する結果が発表されたが、経常赤字は拡大し続け、インフレ率も10.1%と一向に加熱経済の冷却化が進まない現状が明らかになっている。
この1年間に、賃金は34.5%も高騰し、そして物価も18%上昇し、ローンも個人向けだけを見ても47%も増加している。
Danske Bankでは、世界の何処を見ても現在のラトビアの経済のような国は存在せず、ラトビア経済がいつハードランディングしても可笑しくない状況にあることは明らかだと指摘している。
ここ数ヶ月で不動産市場は10%以上の下落となっているが、ここに来て新たな需要が生まれている。
依然、銀行界では保守的な貸し出し規制を引き、貸し出し金利、Euriborも高止まりしてはいるが、エストニア人の所得水準が上がってきていることから新築物件で売買が活発になろうとしている。
不動産会社Pindi Kinnisvaraによると、売り手は買い手が希望する価格を10%近く高い値段で売値をつけているが、投資価値ありと判断される物件では実際の売買は成立しているという。
実際に第2四半期の成約率は第1四半期よりも1%ほど上回っている。ただし、契約金額ベースでは、前年と比較すると13%ほど減少している。
世界の経済動向の行方が安定感を無くしかけていることに絡み、エストニアのビジネスマンも将来についての楽観思想がここにきて悲観的に変わってきているという。
地元紙アリパエブによると、エストニアのビジネスマンは今年の事業見通しについて事業の売上は最低20%の増加し一方で昇給圧力が緩和されることを期待しているという調査結果が出ている。
経済界の6月までの雰囲気は主に前向きなものが大半であったが、ここに来てより悲観的に変貌しているという。
今年はロシアとの不和もあり、対露ビジネスが減少しているが、対露ビジネスの減少よりも世界経済の不安定化の方がより懸念されると考えるビジネスマンが多い傾向がある。