エストニアの貿易赤字が07年7月に34億クローンとなり、1年前で47億クローンから大幅に減少した。
エストニア統計局によると、7月の貿易額は234億クローンに上った。06年7月期との比較では、輸出高は12%増加し、輸入高では1%の減少となった。
7月期のEU27カ国が占める輸出額は69%に達し、CIS向けが11%となっている。最大の輸出相手国はフィンランドで輸出全体の17%を占めた。それ以降では、ラトビアが13%、スウェーデン11%などとなっている。
同様に輸入額では、EU27カ国は77%を占め、CISが12%を占めている。最大の相手国はフィンランドが全体の15%を占め、ドイツ13%、スウェーデン9%などであった。
過去半年間のリトアニアの経常赤字が64億4000万リタスとなり、GDPの14.8%を占める結果となった。
07年第2四半期の経常赤字はGDPの16.1%と赤字額が拡がっている。
リトアニア銀行によると、06年第1四半期の経常赤字はGDPの9.4%で停めていたが、07年第1四半期には13.2%まで大きく拡大した。
オランダの企業グループXalto CDO II B.V.が上場通信企業スターマン(Starman)の株式54%を取得する意向であることを明らかにした。
Xaltoは、ハンサバンクを株式取得アドバイザーに選任し、スター万株700万株以上を1株89.97クローンで買い取るという。買収作業は10月10日を予定している。
Xaltoは Bancroft Private Equity LLPが投資ビークルとして運営しており、株式取得後は少数株主へ残りの株式を買い取る提案を行うという。
この報道を受けて、スターマン株は24日早朝から値上がり、15%高で取引されている。
取引再開となったお菓子メーカー カレフ(Kalev)株が24日寄り付きから暴騰し、64%値上がりした29.7クローン近辺で取引されている。
Rublaによる、株式買取提案額が29クローンであったことから、朝方から買い取り価格を上回る価格で取引が続いた。買取案を提案したRublaでは、株式取得後に取得カレフ株全てをAlta Capital Partnersへ売却することを両者が合意していることを明らかにしている。
20日にカレフの臨時株主総会で株主議案の一つとしてカレフを投資会社Alta Capital Partnersへ売却する案が可決されていた。
カレフ及び酪農企業Tereの株主Oliver Kruuda氏、Heino Priimagi氏、Aare Annus氏の3名は両社の保有株を8億8000万クローンで同投資会社へ売却している。
バルト3国の銀行全行による収益総額が07年上半期の間に7億140万ユーロに達し、昨年同期比で倍増を記録している。
収益最高を記録したのはエストニアのハンサバンクで収益は2億2900万ユーロに上っている。次いで同じくハンサバンクのラトビア法人が7160万ユーロの収益を上げ、第3位にはリトアニアのSEB Vilniaus bankasが6380万ユーロの収益を計上している。
銀行資本は51億ユーロに上り、資本額自体も昨年末から23%も増加している。預貯金額については、10.2%増の309億ユーロの預貯金があり、ローン残高は年初から4580万ユーロ増加した20.7%増を記録した。
各国の銀行資産比率は、今年6月末の時点でラトビアが41.1%と最大で、リトアニア30.5%、エストニア28.4%という割合であった。
因みにバルト3国には、計51行の銀行が営業している。