国内で販売されるレギュラーガソリン価格が1996年以降、大きく値上がりしている。1996年に1リットル0.25ラト(約58円)であったA-95が、現在2.5倍となる0.624ラト(約144円)で売られている。
年別では、97年0.301ラト、98年0.312ラト、99年0.342ラト、2000年0.383ラト、01年0.389ラト、02年0.397ラト、03年0.402ラト、04年0.453ラト、05年0.558ラト、06年0.601ラト、07年0.624ラトとなっている。
市民の多くでは、今の高インフレが続けば、近い将来ガソリン価格は1リットル1ラト時代が到来するのではと懸念している。
今年、Svyturys–Utenos Alusのイギリスとアイルランド向けのビールの輸出高がそれぞれ60%、40%と急激に拡大している。
同社の両国へのビール輸出高は既に100万リットルと超えている。
イギリスでの売り上げ増の背景は、同社のビールを扱う小売大手のテスコの店舗内販売が大幅に伸びていることにある。
昨年、同社がラトビア、エストニアを除く西側諸国へ輸出したビールは4割増の210万リットルを記録していた。海外18カ国に輸出した輸出総量は664万リットルであった。
中堅で最大手のUkio Bankasがインターネット詐欺に苦悩している。このところ、同行のロゴを使った詐欺E-Mailがばら撒かれている。
詐欺メールには『貴方の口座が一時的に取り扱い停止とされています、www.ub.ltまでアクセスして取引の再開手配をして下さい』と記されている。
同行では、同様の依頼をE-mailを使って顧客へ質問することはないので、自身のパスワードや個人情報などをリンク先へ入力しないようにと警鐘している。
第2四半期の経済成長が著しく低下したことからデンマークの大手銀行エストニアの経済成長の鈍化を示唆している。
同行の市場調査部(Danske Markets)によると、07年度のエストニアのGDPは7.6%成長に留まり、08年以降は08年が4.5%、09年度が4.2%とこれまでの半分以下の経済成長しかしないと予測している。
同行では、インフレ率は依然大きな問題のままで08年度も高インフレの傾向は続くが、一方で国内消費は低下すると予測する。インフレ圧力は特に給与の上昇、エネルギー価格の高騰、食料品価格の上昇などが起因となるという。
同行試算では、07年度のインフレ率は6.5%が予測され、08年度は7.6%、09年度で漸く5.9%と6%を切る水準まで落ちてくる。
エストニアの経常赤字がこの第2四半期にGDPの14%台まで低下した。貿易不均衡は85億クローンまで減少し、07年第1四半期のGDP比21.9%、1年前の15.2%から大きく改善したことになる。
ここ最近エストニア人は、金利上昇に伴い借入れが難しくなったことを受けて、海外産の車、衣服、家電などの購入を控えている。
この1年で輸出額は6%の増加となり、輸入額の5%増を上回るペースで輸出が伸びている。
EU最大の経常赤字を抱える隣国のラトビアでは、経常赤字がGDPの23.5%を付けており、リトアニアでも第1四半期に13.2%と経常赤字がなかなか縮小せずに苦しんでいる。