個人向け融資残高が8月末段階で1010億クローンに上っている。この金額は、06年8月期からは実に47%増となっている。
7月末との比較では、ローンは2.2%増加し、それまでの6ヶ月間に18.3%増と比較すると増加幅自体は落ち着きを示している。
また、法人向けでは41%増の1018億クローンと、個人向け同様に大きく融資残高を伸ばしている。
金融機関向けの融資はこの1年でこれらを大きく凌ぐ85%の増加しており、この半年を見ても倍増の190億クローンと金融機関向けの融資が急増していることが明らかになっている。
エストニアの銀行による融資総残高は、8月末の時点で2250億クローンニ達し、昨年同期の1538億クローンから712億クローンも増加している。
因みに融資された通貨の割合は、エストニア・クローンが22%で、76%がユーロとなっている。
最近数ヶ月で住宅価格が15%ほど下落している。ただし、一方で住宅購入意欲のある市民の数は実際にはまだまだ多く存在しており、それらを見越して不動産開発業者等は小規模住宅の開発を続ける姿勢を続けている。
住宅購入を将来的に計画する市民等は、住宅価格がより下落し、バーゲン価格まで落ちてくることを待っていると見られる。
これらの現状を踏まえ、事業家Olari Taal氏は、エストニアの不動産価格は、今後最低3割は値下がりするのではと独自の予測を立てており、社会の持つ不動産価格下落不安が大きな価格引下げの圧力になると予測している。
同氏は、不動産価格が3割安まで下落してこれば、エストニア経済は勢いを取り戻し、順調な経済成長を望むことも難しくはない現状を分析している。
金融調査会社Laika Starsによると、ラトビアの企業価値トップ100にラトビア法人のハンサバンク(Hansabanka)が最上位に評価された。
トップのハンサバンクと2位以下には大きな差があるという。
そのハンサバンクの企業価値は7億1800万ラト(約1651億4000万円)。
第2位には4億6400万ラト(約1067億2000万円)と試算された大手銀行SEB Unibankaとなり、次いでLatvenergoが4億800万ラト(約938億4000万円)、パレックスバンク(Parex banka)が4億300万ラト(約926億9000万円)などが続いた。
上位100社の企業価値は85億ラト(約1兆9550億円)に上り、上位5社だけで23億3000万ラト(約5359億円)を占めた。
ラトビア首相がラトビア内で活動する犯罪組織が活発化していると懸念を表明した。
Aigars Kalvitis首相は、旧KGB、旧ソ連時代の殺人部隊、そして現在国内で活動する特別サービスで活動するメンバー等を含む犯罪組織が活発に国内で動いていると示唆している。
Kalvitis首相によると、特に犯罪組織は金融詐欺、麻薬販売、強盗などを生業としているという。
ラトビアの住宅ローン市場がこの8月に昨年8月期比で68.9%もの拡大を記録した。
商業銀行協会によると、8月末の住宅ローン残高は44億2600万ラト(約1兆179億8000万円)に上り、この1年で約70%の拡大となっている。しかしながら、7月末で昨年同月と比較すると実に84.9%も増加している。
今年だけに限ると、新規の住宅ローンは11億6800万ラト(約2686億4000万円)が融資されている。