リトアニアの中古自動車が最も売れているカザフスタンで、もし経済危機が確実なものになった場合、その被害からリトアニアも免れないと悲観的な観測が流れている。
今、カザフスタンでは銀行の経営危機が頻発しており、カザフスタン市民も企業もローンの支払いが滞っており、既に建設業界では少なくとも半数近くがその被害を被っているという。
現在、カザフスタン向けの自動車が集まるAlma-Ataでは、誰も自動車を購入することもなく、ただ大量の自動車が並べられている状態だと言う。
大手銀行の一角Hansabankasのアナリストが今年度のリトアニアのGDP成長率を9.2%、 そして08年度を7.5%と予測している。同時にインフレ率については、08年度に6.8%に達するとも予測する。
同行では、リトアニアの経済減速は、来年、世界経済の環境に左右されることになり、特にリトアニアの貿易相手国経済如何であることも忘れてはいけないと指摘している。
中央銀行であるリトアニア銀行では、今年のGDP成長率を7.9%、08年度を7.4%、そして08年度のインフレ率を5.7%と試算している。
漸くラトビア経済が鈍化し始めたと確認できる兆候が明らかになってきた。
融資残高の伸びは実際に鈍化しており、不動産価格も値下がりが見られるようになっている。小売販売高も月を追う毎に減少している。
ラトビア銀行のアナリストMartins Gravitis氏は、国内消費の減速は今後1年継続し、安定した水準に達すると見ている。
同氏は、『風邪薬を飲んで最初の30分はなかなか効果が現れないが、ちょっと経つとその効果が現れるのと同じ』と比喩して、中央銀行と政府が進める経済鈍化製作が効果を見せていることを強調している。
エストニアのJuhan Parts経済問題相が中国のいくつかの港湾がエストニアに投資する意向を持っていると示唆している。
エストニアに投資すると見られるのは、中国の寧波港湾と香港港湾だと見られている。
実際、エストニアとしても自身でも数百億クローンの投資が必要とされ、外国からの投資を呼び込めれば、タリン港湾開発に弾みが就くと同相も期待を寄せている。
また、同相は、もし実際に中国からの投資が成就した際には、タリン港湾での取扱量は飛躍的に増加し、少なくとも4倍以上のコンテナを取り扱うことが出来るようになると鼻息が荒い。
既にタリン港湾、エストニア鉄道、タリン空港、エンタープライズ・エストニア、その他運送事業に携わる複数企業の経営陣等が香港で協議に入っているという。
香港では、住宅運輸局のEva Cheng局長や香港貿易経済開発局のLuke Au Yeung局長と会合を持つことになっている。
投資会社GAMの欧州のリスク許容型ファンド運用マネジャーJohn Bennet氏がバルト3国の株式市場に大暴落の危惧を感じると示唆している。
同氏は、ブルームバーグとのインタビューで新興市場株の株価は急激に上昇しすぎていると判断し、同社ではバルト3国で運用している株式を全面的に売却し、下がりきった所で買いに入る戦略を立てているという。
GAMは、1983年創業でスイスの資産管理会社ジュリアスベアの傘下企業である。