国内の銀行各行では、融資したローンの支払いが渋ってきていることで難題に直面しようとしている、10月の支払い延滞ローンは10億クローン(約103億円)に上っている。
30日以下の支払いが遅れているローンはこの夏よりも2倍増となり、9月末の2億1400万クローン(約22億2000万円)から10月末には4億800万クローンを記録している。
1年前の支払い延滞ローン総額は3億8800万クローン(約40億円)で、融資総額の0.2%を占めるに過ぎなかった。10月末の時点の支払い延滞ローンは、融資総額の0.5%となっている。
一方で、支払いが30日以上60日以下遅れているローンは、8400万クローン(約8億7000万円)から8000万クローン(約8億3000万円)にまで若干の改善を見せている。しかしながら60日以上遅れているローンは5億4000万クローン(約56億円)から5億7100万クローン(約59億円)にまで拡大した。
9月末時点までの商業銀行の融資総額は2270億クローン(約2兆3608億円)であったが、10月末には2320億クローン(約2兆4128億円)にまで増加している。
ロシアのカニングラードで建設業を営むRosslitstrojのリトアニア人株主が持ち株全てをロシア企業に売却した。
今年4月に同社の代表であったStanislovas Jucius氏が失踪し、その後を継いだAleksandras Semkinas氏が8月に殺害されたことでカニングラードでの事業に恐怖心を感じたことでRosslitstrojの親会社Jupojaの大株主且つ執行役員であるVasily Popov氏は持ち株68%を全て売却することを決めた。
4月中旬に失踪したJucius氏の件は、同氏が何度も脅迫を受けていたと同僚が明らかにしていることからも、何らかの問題に巻き込まれた可能性が当初から疑われている。そして後を受けたSemkinas氏も8月中旬に自宅近くで殺害され、この頃から同社の売却を模索し始めたという。
国内最大規模の木材加工会社Pajurio Medienaが破綻し、それに伴い約200人の従業員を解雇することを決めた。
10月に同社は全ての事業を停止している。従業員190人は全員解雇されるが、300万リタス強が解雇手当として従業員等へ支払われることになっている。
同社は2年前に社員教育の一環で60万リタスを投資していた。
欧州を上回る物流サービスの価格上昇により、ラトビアの競争力が急速に落ちている。
ラトビアの物流サービスは、今のままでは欧州他社と競合していくことは出来なくなる懸念が高まっている。流通のサービス料金が値上げされればラトビアの輸出品も値上がりすること事になり、よりラトビアの競争力が削がれる事に陥り兼ねなくなっている。
これまでは労働コストやその他の経費が低く抑えられてきたことで、低料金を武器にラトビアの物流業は順調に成長してきたが、今では経費が高騰し物流産業の存続さえも懸念される現状になっている。
ただし、ドイツの物流業者Dominante LSのJochen Klein代表は、もし効率的に物流作業を行ったとすれば、ラトビアは3割から4割の値下げを行うことが出来るとリストラとシステムの向上を早急に行うように指摘している。
欧州疾病予防管理センターが06年度の統計資料を開示し、エストニアが欧州連合加盟国中で新たなエイズ感染者数の増加数が最高であったことが明らかになった。
エストニアに健康サービスによると、昨年新たにエイズに罹ったとされる患者数は、100万人に504人という高水準で、欧州平均を5倍も上回る水準となった。
昨年、エイズ患者数は6286人に上り、新たにエイズ感染した患者555人に対し、176人が他界した。
欧州疾病予防管理センターによると、HIV感染は若年層で大きな広がりを見せており、男性の薬物中毒者やロシア系住民等の間で感染が多いという。特にロシアと国境を接するナルバ市北東地区で感染が深刻。
また、売春婦等による感染の拡大が問題視されている。
昨年、50カ国の欧州諸国で新たに8万6912人のHIV感染者が報告され、エストニアに次いでウクライナ、ロシア、ポルトガルで感染者数が高かった。