エストニア統計局によると、エストニアの07年第3四半期のGDPが6.4%成長に留まった。
今年エストニアでは、第1四半期に10.1%成長を記録した後、第2四半期に入り7.6%と下落し、下落傾向が各四半期毎に顕著になっていた。
GDP成長率の下落は、輸出、輸入共に減少したことを受けて規模が縮小しているが、依然6%超える高成長が続いているとも言える。
GDPは現在619億クローン(約6437億6000万円)で、2000年度の426億クローン(約4430億4000万円)と比較しても順調に拡大していることが分かる。
国営の電力最大手Latvenergoが既存の電力発電所のアップグレードを目的に9400万ラト(約219億円)強を投資すると発表した。
計画では、8600万ラト(約200億4000万円)はTEC-2の熱発電所の再構築に投資し、残りの840万ラト(約1億9570万円)をPlavinasの水力発電所のアップグレードに投資するという。
Plavinasの発電所への投資計画では、総額は2960万ラト(約69億円)が予定されており、今年840万ラト、08年1060万ラト(約2億4700万円)、09〜10年にかけて970万ラト(約2億2600万円)と4年をかけて投資される。
来年、Latvenergoでは欧州委員会が2011年までに求める二酸化炭素排出の削減に向けてTEC-2のアップグレードを実施する計画。
不動産会社Latioによると、リガの標準的なマンション価格がこの11月に咲く円同期比で1.6%ほど下落したという。
下落後の価格は、1平米1445ユーロ。
同社によると、今年マンション価格が06年同期の価格を下回ったのは初めてのことだという。
11月期の下落は、取引が細ったことが原因とされ、9月10月と取引件数が500件程度であった流れを引き継ぐ結果となった。
年初の時点でのリガ市内の標準マンションの価格は1平米約1520ユーロで、その後3月には1600ユーロにまで値上がりした後、徐徐に値下がりはじめ、8月に1560ユーロを付け、9月10月に1490ユーロで取引されるようになった。
エストニア統計局によると、11月期の物価水準が06年同期比で9.1%の上昇となった。商品価格は8.2%上昇し、食料品、アルコール、タバコなどでは12.3%の価格上昇となり、工業製品で4.9%、サービス価格も10.9%上昇した。
物価指数の高騰は、主に牛乳、シリオル、肉価格の高騰、燃料価格の高騰、世帯支出の増加などが原因だと見られている。
酪農大手のPieno Zvaigzdesが08年度の売上高予測を今年度期比38%増の7億5000万リタス(約337億5000万円)となると発表した。
また、来年度の収益率も4%強と予測している。来年、同社では生産能力の拡大に向けて、新規プラント、運輸、原材料購入及び取引システムなどを含むIT化の為に投資計画を練っているいう。