ロシア連邦統計局が06年第3四半期のGDP成長率を6.5%であったと13日発表した。
経済成長率は、昨年同期には6.6%、また第2四半期には7.4%であったことから若干の減速傾向が見て取れる。
これまでの経済発展商務省によるGDP見通しでは、今年は6.8%成長を予測している。
ロシアの大手石油会社ルクオイルが東欧で米コノコフィリップスが保有するガソリンスタンド網376店舗を買収することで合意した。
ルクオイルでは、今回のガソリンスタンド網買収に新たに140億ルーブル(5億3200万ドル)相当の2本の債権を発行することで資金を調達する。
買収には全て現金が使われることになっており、買収先のガソリンスタンドはベルギー、チェコ、スロバキア、ポーランド、ハンガリー、フィンランドといった構成となっている。
これまでにもルクオイルとコノコフィリップスは事業協力契約を結んでおり、コノコ社はルクオイル株7.59%を株価30.76ドルで総額19億8800万ドルを支払い取得している。その後株式を買い増しており、今現在はコノコ社はルクオイル株を18%保有している。
ロスバンクの役員会が株式公開(IPO)を介した増資を中止する決定を行った。同行では、既に連邦金融市場サービスへIPOの中止を通知している。
今後は、IPOを介さず個人投資家へ公募を行い、増資を図るという。同行の決定は、株式を株主が不安定となる市場取引させるのではなく、安定株主となり得る株主に保有してもらう事の方が今後の経営が安定するとの判断があったとされている。
ロシアでガス事業を独占するガスプロムが08年にも全ての旧ソ連邦諸国へのガス輸出価格を国際市場価格にまで引き上げる意向である事を示唆している。
旧ソ連邦諸国の中でも欧州へのガス輸送管が通っている諸国では通料として実質ディスカウント価格が適応されているがこれも将来なくなる公算が大きくなる。
これによると、ベラルーシでは現在1000立方メートルあたり46.68ドルで天然ガスを取得しているが、将来的には欧州平均とされる250ドルが適応されることになる。
ガスプロムのDmitry Medvedev代表は、全ての契約は長期契約を踏まえて価格設定されるとしながら、同社としては一方的な値上げを要求しているわけではなく、世界的な市場が下落すれば契約価格もそれに応じて下がりもするし上がりもすると柔軟な姿勢で契約を結ぶ用意があると示唆している。
また同氏は、07年からのウクライナ向けガス価格が130ドルとなった背景を、同国が年間550億ルーブル(20億ドル)相当のガスを購入する契約となっていることを踏まえてのものと説明している。
ロシア下院では、07年9月1日から現在の最低賃金水準を1100ルーブルから2000ルーブルへ引き上げることを可決した。
この4月の時点でロシアの労働人口の10%にあたる660万人が賃金水準2000ルーブル以下での生活を強いられている。今回の最低賃金の引き上げの他にも雇用者が最賃水準を下回る給与しか支払わなかった場合のペナルティも同様に引き上げられている。
これまでロシア政府は07年9月から最低賃金を1400ルーブルまで引き上げることを協議してきていた。