韓国紙Koreatimesが5日、サムソン電子とLG電子がバルト3国への投資を増やし、薄型テレビ用などの工場建設を計画していると報じている。
サムソンでは、バルト3国市場への更なる投資を行うかの事前調査をこれまで続けてきたことを認めているが、実際に投資を行うかはまだ決定していないという。
同社は、9年前にラトビアに進出しているが、この1月に新たな販売会社を設立し、バルト3国での事業拡大を目指している。
サムソンによる試算では、この地域のIT産業は今年18%の拡大が見込め、特に3G携帯やLCDモニター、白物家電などが期待できると見ているという。
また、LG電子もマーケティング費用を拡大計上し、バルト3国での販売網の強化と従業員の増員を計り冷蔵庫、携帯電話、デジタルテレビなどの販売に力を入れるという。
経済ニュースBBNによると、エストニアのハンサバンクがラトビア、エストニアの経済成長予測をそれぞれ0.5%引き下げた一方で、リトアニアのそれは据え置いたことを報じている。
据え置かれたリトアニアの経済成長率予測は7.5%となっている。見通しが引き下げられたラトビアの経済成長率は6%が予測され、エストニアのそれは5%にまで引き下げられた。
今回の経済成長率予測の見直しは昨今の世界的な金融危機懸念が背景にあるという。
経済ニュースBBNによると、ラトビアではバター、牛肉、豚肉、ポテトがバルト3国中最も安い一方で牛乳、パン、砂糖、ソーセージは最もお高いという。
12月のバターの価格はラトビアでキロ4.88ユーロで販売されていたが、リトアニアでは6.5ユーロ、そしてエストニアでは6.34ユーロという値札がついていた。
ポテトもラトビアでは12月にキロ0.38ユーロであったが、同様にリトアニア及びエストニアではそれぞれ0.41、0.44ユーロとラトビアを上回る価格であった。
豚肉は、ラトビアでキロ3.06ユーロ、リトアニア3.07ユーロ、エストニア4.13ユーロといった価格で販売され、牛肉はラトビアでキロ3.29ユーロ、リトアニア3.59ユーロ、エストニア3.44ユーロで販売されていた。
鶏肉は、ラトビアではキロ2.95ユーロであった一方でリトアニア2.25ユーロ、エストニア3ユーロという具合。
ラトビアがバルト3国中最も高値値で販売していたソーセージはキロ3.33ユーロの値札がついており、リトアニア2.91ユーロ、エストニア3.14ユーロを大きく上回った。
同様に牛乳は1リットル0.8ユーロという価格がついたラトビアに対し、リトアニアでは0.65ユーロ、そしてエストニア0.66ユーロで販売されていた。卵の値段も10個入りがラトビアで1.22ユーロ、リトアニアで1.2ユーロ、エストニアでは1.12ユーロとエストニアがラトビアよりも1割ほど安く、砂糖はキロ0.91ユーロのリトアニアが最も安く、エストニアの0.91ユーロと比較してもラトビアの1.07ユーロは最も高い価格で販売されていた。
不動産開発会社Rime Kinnisvaraが先週リイボヤ(Liivoja)の売れ残っている新築マンション価格を値下げしたしていたと地元紙アリパエブが伝えている。
アリパエブによると、値引き額は最低21万クローン(約212万円)で最大では65万クローン(約656万5000円)に達すると言う。最も小さい部屋30平米のもので価格は110万クローン(約1111万円)となり、104平米の4部屋のものでは420万クローン(約4242万円)の値がつけられている。
その他にもBBNによると、郊外の一戸建て不動産価格も値下げされるようになっており、不動産ブームも終わりを告げたとという。
昨夏、地方の郊外物件やサマーハウスといった物件に100万クローン(約1010万円)といった売値がついていたが、今ではより現実的な価格がつくようになっており、不動産市場が明らかに冷却化していることは明らかとなっている。
特に条件が悪いサマーハウスや地方物件などは幾数もの広告が打ち出されており、価格は一部では50万クローン(約505万円)を切るものまで出始めている。
大手不動産会社Arco VaraのToomas Õun氏は、パルヌから20数キロ離れた地方の一戸建て物件は今69万5000クローン(約702万円)で売られており、1年前の売値からも20万クローン(約202万円)も値下げされている。
電力会社大手のLietuvos Energijaが07年度に4950万リタス(約22億7200万円)の収益(会計監査前)に達したとヴィルニス証券取引所に報告した。
収益幅は06年度の1870万リタス(約8億5800万円)から実に164.7%も増加した事になる。税引き前収益としては、175.1%増加した6190万リタス(約28億4100万円)を記録している。